
いつもであれば観光客に取り囲まれている札幌一の名所も、沖縄より暑い猛暑日であれば流石に人もまばらだった。普段は人混みを避けて通り過ぎるだけだが、あまりに人がいないので写真を撮ってみる気になった。
時計台の現在は四方を高層ビルに囲まれ、どこをどう撮ってみても必ずビルが映り込む。撮影後にファイルを編集でもすればビルを消すことはできるのだろうが、それは記念写真としてはいかがなものだろう。

どうやら外国人観光客向けに設置された撮影台がある。この一段高くなった場所に立ち、下から空を向けた写真を撮ればビルの写り込みが少なくなるという、お上の情けみたいなものが置かれている。さすがにこの暑さではこのお立ち台に立つもの少ない。

個人的にはもう少し敷地内に入り込んで撮った方が良いと思うのだが、この辺りで写真を撮る観光客は見当たらない。おそらくビルに囲まれた写真を撮って「がっかり名所だ」と笑うのが当たり前になっているのではないか。
時計台も羊ヶ丘のクラーク像も、観光客が集まるところは意外としょぼい光景になっている。まあ、そんなものだろう。ここよりも面白い光景といえば、すすきののディープな雑居ビルの看板くらいしか思いつかない。
北大のププら並木も本物は観光客が入れないキャンパスの奥にあるのだしね。観光客裏コース見たいのがネットには載っているのだろうなあ。