街を歩く

路線バスで日帰り温泉

北海道の中央部に広がる石狩平野は、約4000平方Kmある。これは東京とのほぼ二倍、埼玉県より若干大きい。滋賀県(琵琶湖入りで)ほほ同じ面積だ。
その平野のヘリというか山際には温泉が多い。そして、自治体が運営する温泉宿もかなりの数にのぼる。その中でも自宅からバスで30分ほどのところにあるながぬま温泉は、実にお手軽な日帰り旅行向きの施設だ。
最近はすっかりに一般的になったスーパー銭湯よりお安い。休憩所と食堂は併設されているし、温泉宿特有の時代遅れになったコインゲームコーナーなどもしっかりと設置されている。クレーンゲームにはご当地キャラ人形があったりなかったり……………

1時間近くかけて、のんびりと数種類の風呂を巡る。特にこの季節であれば露天風呂が気持ち良い。実際の気温は夏なので当然高いのだが、ぬるめの露天風呂に入って外気に当たると、なぜか涼しく感じる。
何日か続いたハードワークの後に入る温泉は、沁みるなあ。当然なことに、平日昼間の入浴客はジジババばかりだが、そこがまたなんとも言えない良さがある。露天風呂で聴く蝉の声は、まさにThe 風流の趣がある。

風呂の後は、キンキンに冷えたサッポロクラシックで喉を潤す。これぞ癒しの瞬間だ。この北海道限定ビールは、ジョッキで飲むより瓶ビールが似合うと思うのだ。
この一杯のために、不便を承知で路線バスに乗ってくる。そういうおんせんのたのしみかたもあるということだ。
ちなみに、この温泉施設のすぐ下には高規格のオートキャンプ場があるし、温泉施設は宿泊もできる。もう少し違う楽しみ方もあるのだが、やはり路線バスの日帰り旅が一番楽しそうだ。

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