
北海道の人口はおおよそ500万人。テレビ放映圏としては、日本で四番目の規模になる。ダントツの一位は関東圏で首都東京を含む7都県で視聴者人口はおよそ4500万人。日本の1/3を占める代償圏だ。その次は関西圏で約2000万人、続いて中京三県がほぼ1000万人。剣単体で大きいのが北海道と福岡、それぞれおよそ500万人。
この5大マーケットは地上波5社がネットされている。それ以外の県では人口規模が小さいので、テレ東やテレ朝・フジ系列が放映されていないことが多い。
何を言いたいのかというと、この5大テレビマーケットではローカル商品にテレビCMをつかって販促することが可能になるということだ。単県マーケットでCMが使われないわけではないが、市場規模が小さ過ぎて宣伝効率が悪いせいだ。
当然、ローカル放送局が作るご当地番組も視聴率が高いので、番組に出ることは高い宣伝効果がある。首都圏番組であれば4500万人が同じ情報を見るという点では「情報の届く量」は多いが、例えば渋谷のアイスクリーム屋などであると(銀座でも青山でどこでも良いが)、届いた情報が活用される(売り上げにつながる)という点では地方放送局に敵わない。宇都宮から新幹線に乗って渋谷にわざわざ行くかという、地理問題があるからだ。
まあ、北海道でも稚内に住むものがテレビで見た札幌の店に行くのかよという、同じ距離問題は発生する。ただし、北海道であれば情報発信地がほぼ「札幌」一択になるので、やはり集中しやすい。福岡も同じで福岡市内であれば天神と博多駅周辺くらいが発信拠点だろう。
だから、北海道ではローカルコンビニですらPB商品・北海道限定商品が大量に生まれる。
このとうきびもなかは、その北海道限定品の中でも歴史が古い。老舗の風格がある、絶対定番みたいなものだ。

中身もしっかりと茹でた「とうきび」を再現している。ちなみにとうきびとはとうもろこしの北海道方言であるが、その語源、原型はおそらく東北津軽地区だろう。津軽には山間部で栽培されている「嶽きび」という小型の甘いとうもろこしがある。この「きび」という呼び方が渡ってきたものだろう。
東北地方、日本海沿岸部からの伝来語には似たようなものが多いが、多くの北海道人はそれが北海道固有の言葉だと信じている。(そんなものはないのだがなあ)
そもそも、関東平野より広い地域に関東圏人口の約1/10しか住んでいないスカスカの地で、北海道標準語など生まれるはずがない。日本各地から移民してきた多彩な言語・方言が海岸部から内陸部に人が移住するに従って混合・混交されて生まれた言葉だ。
イントネーションも東北地方の各区主方言をベースに、一部西国方言までブレンドされた人工語であり、英語で言えばビジンイングリッシュみたいなものだろう。
なので「とうきび」も北海道開拓の過程で生まれた由緒正しき北海道弁なのだと思う。たしかに、スイートコーンもなかなどという商品名であれば買う気も起きない。
とまあ、風呂上がりに食べたとうきびアイスで文化的考察をしておりました。温泉で食べるアイスはなぜこんなに美味いのだろう。
ちなみに味は、まさにとうもろこしの味がするのでありますよ。絶品です。おすすめです。