街を歩く

豆腐屋の鰻弁当

しばらく訪れていなかったチェーン豆腐屋の店に久しぶりに入ってみたら、店頭に弁当がドカンと並べられていた。うなぎのシーズンだけあって、うなぎ推しなのだが、面白いと思ったのはそこではない。
弁当を包む包装紙のデザインとバリエーションだった。日本で一番弁当を売っているコンビニ各社の弁当について批判したいことは多々あるが、一番言いたいことは「商品名」がわからないことだ。透明の蓋だから中身が見えるようにしている、だから中身で判断しろとでも言いたいのだろう。(タカビーな商売は7のつくブランドの得意技だが)コスト削減のため、値段と内容物の表記などの注意事項と同じラベルの中に小さく商品名を書き込んでいる。あの商品・価格ラベルをもっとみやすいものに変えるくらいの知恵が働かないものか。
何もユニバーサルデザインにしろというつもりはない。(それはあそれでめんどうくさいことになる)少なくとも商品名の文字の大きさを変え読みやすくするくらい簡単んにできるだろう。
その点で、この弁当群は実にわかりやすい。ただ、問題は中身が全然見えないことで、そことのバランスをどうするかという改良点はある。しかし、中身の誤認をするほどにに通ってはいない。
うな重と刻みうな重の違いは気になる。そもそもプラ容器に入っているのに「うな重」つまり重箱入りと表記するのは、事実誤認、優良誤認みたいな疑いもあるが、値段を考えれば目くじらを立てるほどでもない。そこはこちらも大人の対応を心がけよう。
しばらくみないうちに、店内に並ぶ商品のかなりの物が、この大文字表記包装紙にかわっていた。饅頭や大福まで似たような放送になっている。デザインの変更が統一的に進んでいるようだ。製造直販型のビジネスは、大体がパッケージデザインを手抜きする。その典型はMUJIとかユニクロなのだが、この豆腐屋はそこに問題意識を抱いているらしい。
しばらく定点観察の対象にしなければなあ、と久しぶりに街歩きをしていて感動したのでありますよ。

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