街を歩く

備蓄米を初めて見つけた

ニュースでは散々みていたが、現物が並んでいるのは初めてみた「備蓄米」。行列ができているわけでもないが、しばらくみていたらパラパラと売れていた。

おそらくたまたま見つけて安いから、話のネタに、といった動機で買う人たちなのだろう。それでもスーパーに並ぶ米の半額なのだから売り切れるまでにそう時間はかからないと思う。
米の価格高騰についての弁明は、逆ギレ気味のJAとか大手米卸業者の弁解9割で謝る気配はかけらもない発言とか、色々と面白い。米流通システムも課題暴露されたので、あれこれ学ぶことは多いが、どうやら一番の嘘つきは農水省ということになりそうだ。
要するに米は不作で足りないのに、平年よりもたくさん取れていますと嘘を言い、その嘘を暴かれそうになると強弁して認めない。あるはずのコメがないという説明をしたから、世間的にはあれこれと勘ぐっていた。悪い買い占め屋がいるのではないかということになり犯人探しになる。
ところが実態は米が足りていないので、卸が雪崩を打って買い込んだ(買い占めるほど独占できてはいないらしい)。そして、どうやら米卸以外の『だれか』も高値で米を買っていたらしいので、価格がどんどん釣り上がった。誰もが俺のせいではないと言い始めているが、個人的には最初の悪は農水省の嘘だと思う。


ところがこの備蓄米放出と今年の新米供給が近づいていることで、高値で買った米を赤字覚悟でも放出しなければいけないチキンレースになってしまった。では全部売って仕舞えば良いかというと、それはそれでお前が米を買い占めていたと言われるのも困るのでぼちぼちと放出するということらしい。
ただ、この説明もいくつかのニュースやインタビュー記事やあれこれを合わせての憶測なのだが、あまり外れてもいないと思う。
この先もブラックボックスの中にある「米卸業者以外で大量に米を買った誰か」は暴かれることはなさそうだし、JAが海外証券取引で大損した膨大な赤字の穴埋め原資と今年のコメでボロ儲けしたことの関連も表沙汰になることはないと思う。
コメ問題で最大のおまけは自民党政権が揺らいだことは間違いない(おそらく金券問題よりもコメ問題の方が大衆の怒りを買っているだろう)、まさに政権の命運を握る令和の米騒動なのだなあ。大衆コントロールが下手くそな総裁を選ぶと、政権をなくすというのが「コメ問題」の教訓でしょうねえ。

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