
今年の冷やし中華チェックをした結果、おそらくこれが一番だと思ったのが日高屋の冷やし中華だ。ある意味、毎年変わらないという定番こそ貴重な商品になるということだ。ちなみに、このトッピングのバラバラさ(見栄えの悪さ)は店の責任ではない。日高屋の冷やし中華は何年も前から麺とトッピングが別になって出てくるスタイルだから、これはセルフ盛り付けした自分のせいだ。

商品はこういう具合に蓋皿で出てくる。ただ、この方式は冷やし中華の元祖と言われる仙台の有名中華料理店でも同じ方式だった。原点回帰というか、これが本物ということになるのだろう。ただ、日高屋はもう少しオペレーション寄りの理由でこの蓋皿システムにしているとは思うけれど。
毎日大量に注文が入っていると、当然ながら店舗での調理も慣れが生まれるので、ある意味ばらつきが少ない安定した商品になる。この時期の日高屋で冷やし中華を頼んでもハズレが出てこないのはありがたいことだ。
意外と冷やし中華は当たり外れが出やすい。麺の茹で加減、締め加減が難しいせいだろう。個人営業の町中華などでは、麺が伸び切ったやわやわぶよーんといった代物が出てくることがある。これは全くいただけない。有名なラーメン店でも夏場の冷やし中華はハズレが出ることが多い。
日高屋はどの店に行ってもブレないのがすごいことだ。今年の町中華チェーンでの冷やし中華はオーバートッピング気味にして値段を上げるという「勘弁してよ」方式が主流になっていたので、この毎年のものと変わらぬ冷やし中華は賞賛に値する。コロナの間は苦労した日高屋だが、完全復調したみたいだ。めでたし。