街を歩く

写真の撮り方と見え方

奥行きを見せるアングル 撮影を意識したらトッピングの色使いに気をつけよう

いつもの幸楽苑で今年の夏の冷やし中華を頼んだ。そして、いつものように写真を撮ったのだが、ふと思いついて2パターン撮ってみた。食べる前に出てきた冷やし中華をそのまま撮っただけだ。
たまたまテーブルが黒で、たまたま窓が左側にあり外光は左から当たっている。実は左から光を当てるのは、食べ物写真の定石なのだが、(正確には左斜め後ろ)まさにたまたまそれが成立していた。
上の写真は冷やし中華を正面にして餃子を左後方に置いたもの。撮影角度は少し低めで30度前後だと思う。ピントは前に置いて後ろが少しぼやけるような設定だ。
できれば紅生姜の赤がもう少し目立つ角度が良いのだが、黄色の唐辛子の位置とうまく調整が取れなかった。

トッピングを見せることに注力するとこのアングル 麺の山盛り感が出しにくい

下の写真はトッピングの色具合を見せるため、少し俯瞰気味にした。角度は大体60度くらいになる。餃子は右置きに変えた。実は餃子の位置が安定して見えるのは上の写真で、下の写真、つまり右置きは少しバランスが危うい。光の当たり方の関係だ。
まあ、この辺りはプロの仕事であっても、カメラマンの好みアングルやフードスタイリストのこだわりでかわったりするが、普通に見て違和感を感じない写真を撮るのはなかなか難しいものだ。素人写真とプロの写真の違いは、このなんとなく感じる違和感・不安定感があるかないかになる。

最近はインスタグラムなどのSNSでみると、素人でも写真の技術が上がっているご時世だが、上手だなと思う写真はいつもプロのテクニックが(意図しているのか無意識なのか)取り込まれている。
おまけに、今や写真とは撮影後にベタベタに改造する「素材」でしかないので、技術だの腕前だの言っても仕方がない気もする。が、それでも修正作業でアングルを変えるのはなかなか難しいので(iPhoneはそれもやってしまうが)、撮影のいろははお勉強しても損はないと思いますよ。

コメントを残す