
一軒目酒場も平成時代から比べると5割くらう値上がりした感じがするが、相変わらず一人飲みオヤジ族には人気があるようだ。ファミレス化した居酒屋チェーンでは落ち着かないのだろうし、甘くて薄い酒はこのまんのだという頑固親父には支持度が高い。池袋西口にある一軒目酒場本店(?)にいけばそれが実感できる。
ところが、そのオヤジの巣窟も最近ではソロ飲み女性の侵略を受けだいぶ事情が変わってきている。ソロ飲みはオヤジ属性だと思っていたが、心の中にオヤジ属性をもつヤングレディーが増えているらしい。まあ、一緒に飲みたいイイ男がいないというのが一番の理由な気もするが。
その一軒目酒場は2ヶ月おきくらいの頻度でメニューを変えている。長く残り定番となるものもあれば、あっという間に消える限定メニューもある。今回頼んだのは今月のおすすめ的な、多分すぐに消えてしまうメニューだ。
鶏皮を揚げたものにポン酢で味付けしてある。熱々が出てくるので揚げたてだとわかる。個人的な好みを言えばもう少しカリカリになるまで揚げてほしいところだが、ポン酢で衣が柔らかくなっていくのを楽しむのも乙なものだ。
ちなみにこれは酒の肴であって、飯のおかずにはならない典型例だ。こういう不思議なメニューを作るのが一軒目酒場はとても上手だ。養老乃瀧で培った居酒屋魂みたいなものだろうか。過去のストックメニューが多いのかもしれない。

そして今回発見のオドロキメニューがこちら、「つまみにするチャーハン」だった。チャーハンをつまみにビールを飲むというのは、実は町中華における隠しメニュー、裏メニューみたいなものだと思っていた。
ただ、その裏メニューを頼んで思うのだが、飯の量が多すぎ。だから、単品で半チャーハンが頼めると良いのになと思っていた。餃子の王将や日高屋はその対応を当たり前にしてくれる。さすが、町中華の王者だ。
このつまみになるチャーハンは、おそらく通常品の半量にも満たない。ご飯茶碗で一杯くらいだろうか。上にはおろし生姜がトッピングしてあるので、普通のチャーハンとはちょいと違う。
これはありがたいと思ったのも束の間で、酒のつまみにちびちび食べるはずが、一気に食い切ってしまった。普通のチャーハンより塩味が濃いめという設計のせいかもしれない。
米粒を一気喰いすれば当然腹は膨れる。すると酒を飲む気が失せていく。となるとこれは失敗作ではないかなと、薄ぼんやりと思った。味が悪いのではなく、「さけのつまみ」という名前のせいだろう。この改良品、名前が変わるのか、味付けが変わるのか、その両方か。進化形が出るのが楽しみなので、2ヶ月くらいしたらまた試しに行ってみよう。