
全国あちこちに「みんみん」というあの餃子屋はたくさんある。暖簾分けで増えたということでもないようで、漢字で店名を書いていたりひらがなだったり色々とバリエーションもある。
そもそも日本の焼き餃子は大陸の料理ではないのだそうだ。ラーメンと同じで日本流のアレンジらしい。
台湾の友人曰く、餃子は蒸すものか茹でるもの(水餃子)が南方系の正式料理らしい。香港名物の飲茶の世界がまさにそれだ。
そして北方であれば、日本の餃子のように焼いたものもあるが、その形は端を止めない春巻きのようなもので、水餃子などのように皮を摘んでまとめたものは、焼いたりしないらしい。
日本では紅虎餃子房の鉄板餃子が北方系料理の正しい実践形式のようだ。あそこは大陸から厨師を呼んでいたから間違いないと思う。

さて、この店で実食したのは大ぶりで皮が厚めの餃子だった。これぞお江戸的餃子という感じがする。可もなく不可もなし。文句のない普通の餃子でこれはこれで美味いものだ。餃子ランキングを競う三大都市、宇都宮、浜松、宮崎の好みを言えば、宮崎餃子が一番好みだが、お江戸の餃子は宮崎餃子の親戚筋というか似たような感じがある。

餃子の追手に頼んだのがアサリチャーハンで、これは珍しいものだ。チャーハンに入る魚介系と言えばエビとイカが双璧をなすと思っていたが、アサリはすごい働きをしているのだなあと感心した。
どこかのラーメン屋で食べたニンニク醤油炒飯もなかなかは苦慮っ苦があったが、同ヤラっ炒飯世界ではあれこれと面白いことが起きているらしい。
混雑している店を嫌う癖があるが、たまには頑張って入ってみるのもお勉強になるなあ。