街を歩く

卸売市場の食堂でカレー

高知の知人に最近よく食べているものは何かと聞かれて、カツカレー、それもご飯少なめと答えたら、面白い場所に連れて行ってくれた。普段であれば決して辿り着けないカレー屋があるのだ。
場所は高知市にある卸売市場にあった。築地の場外市場で有名になった市場飯だが、実は全国の卸売市場には食堂が併設されていることが多い。朝早くからの仕入れをする人たちには専用の食事をとる場所は必須だ。普通の食堂であれば、営業時間外の早朝だからだ。
市場関係者にとって一般人の朝食時間は仕事が一段落した昼飯的な食事時間にあたる。当然ながら、鮨、蕎麦、ラーメン、丼など手軽に素早く食べる料理店が多い。
その市場の食堂で「土佐赤牛」という希少牛のハンバーグが乗ったカレーを食べた。ルーはサラッとした感じで、辛さは中庸。特徴がないのが特徴とでも言えば良いのだろうか。「普通」のカレーであることが嬉い。
個人的な好みの問題なのだが、スパイスなどにとんがっている店は、カレー自体はうまいがカツカレーになるとバランスが悪くなることが多い。普通のカレーと薄いカツの組み合わせが大切だ(個人的な主張です)。

店名を見るとあまりインドっぽい感じはしない。やはりごくごく普通のカレー屋なのだ。それが市場には似合っている気がする。

店頭のメニューを見るとファミレス風だが、喫茶店のナポリタンと同じで、すっかり和風化しているカレーメニューが頼もしい。朝8時から営業開始のようなので、朝カレーを食べに来るのが良いかもしれないと思いついたが、この場所、市内のハズレにあり来るのがちょっと面倒かもしれないなあ。でも、また挑戦したい店でありますよ。
ちなみに隣の隣が鮨屋で、そちらもちょっと魅力的。

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