街を歩く

ホテルのフードホール

濃厚スープにチャーシュー二種類というのは現在のスタンダードであるらしい

実家近くの駅前にできたホテルにはフードホールが設営されていた。フードコートとフードホールの違いはなんだと言われるとちょいと説明に困る。外食企業に働いている人間でも薄ぼんやりとした説明しかできないだろう、それくらい曖昧な言葉の違いなのだ。
個人的な定義として、フードホールと名乗る場合、全国的なチェーン店は出店していない。またメニューが全般的に高めのかかくでていきょうされる。ランチであっても千円を超える。
フードコートは誰もが知っている全国チェーンが大半を占める。価格帯も五百円程度の経済的でこなれた値段のものが中心となる。ハンバーガーとフライドチキン、ラーメンとセルフうどんが入っている、という感じだろう。平たく言えば、金持ちと貧乏人の違いになるのかもしれない。
だから、この駅前のホテル二階にあるものはフードホールと名乗って良い。ラーメン屋が2軒も入っているが、その他にインドカレー屋、スタンド居酒屋が3軒といった夜対応型のラインナップになっている。
自前の食堂は持たないが、宿泊客向けに作った比較的高価格帯でバラエティーを持たせた飲食施設ということらしい。このホテルのメイン客がインバウンド客であることを考えると、入居業種のラインナップも納得がいく。メインダイニング・メインバーを持たない軽装備ホテルだが、それをフードホールで補うという図式だ。

そのラーメン屋の一軒に入ってメニューを見たらびっくりしてしまった。1000円越えのラーメンが並んでいる。驚きました、たっぷりと。ただ、冷静に考えると消費税込みの値段を書けば、どこのラーメン屋でも普通に1000円は超えてしまう。だからこの店が特に高価だというわけもないし、価格帯に無理はない。
ただ、論理的には納得できたとしても、生理的にはどうにもむずむずしてしまう。いや、ホテルのフードホールだから、普通の店より高くても仕方ないだろう。でもみしラーメンが1000円超えてるとは……………

完食してみれば美味いラーメンだった。最先端の流行をいくラーメンだと言って良い。味や値段に文句をつけるつもりはない。ただ、値段を聞いて(見て)びっくりしただけだ。それでも、地元住民がリピートするにはちょっとなあという感じもする。ホテルに泊まる客であれば問題ないだろう。
ニセコの街で鮨がとんでもない値段になっているのをニュースで聞いて鼻で笑っていたが、なんと自分の身の回りでも似たようなことになっているとは。
グローバル化という言葉が意味することが、自分ごととして身に染みてよくわかる今日この頃であります。

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