
札幌に行く旅の第一歩は串鳥から始まる。それが最近のルーティンだ。残念なことにコロナとその後のインフレによりお値段はすっかりお高くなってしまい昔ほどのコスパを感じられない。新興の焼き鳥チェーンに負けている感じもする。それでも、やはり老舗の風格というか、なんとなく足が向いてしまう。
ただ、昔から思っていることだが、この店の鮮度管理は非常にレベルが高い。砂肝やレバーを安心して食べられる。それもいつ行ってもハズレがないというのはすごいことだ。場末の焼き鳥屋に入ると、かなりの確率で臭い砂肝を食わされる。そんな店には2度と行かないだけだが、チェーン店でありながらどこの店に行っても同じレベルの商品が提供されるというのはすごいことだ。関西系の焼き鳥チェーンが札幌侵攻に苦戦しているようだが、その原因の一貫にはこの店があると思う。ただ、最大の武器であったコスパではレベルが変わらなくなってきているので、この先は店の居心地の良さとか雰囲気とか、そんな付加価値要素での勝負になるのかもしれない。
串鳥は店内が明るく従業員も元気が良い。全盛期のファミレスを超える、家族で楽しめる焼き鳥食堂という店がひとあじちがっている。ただ、価格的には上限に近いのでこの先どんな作戦を立ててくるのか、ちょっと楽しみなのだが。
カウンターに座り串を4-5本、酒を2杯ほど注文すると1500円程度となる。この先の進化が楽しみであるのだが。