
かけラーメンという言葉は一般的に存在していないと思うが、まさにかけラーメンと言いたくなるシンプルさだ。具材はチャーシューとメンマに刻みネギだけ。スープはシンプルな醤油味だ。仙台の老舗で出会った珠玉の一杯、仙台ラーメン界の女王だろう。
仙台にはご当地ラーメンとして仙台味噌を使った味噌ラーメンがあるはずだが、それは全く記憶に残っていない。

メニューを見るとわかるが、この店は日本蕎麦の中華版とでもいうべき店だ。ラーメンのラインナップを見ればわかる。かけそば、柏そば、おかめそば、カレー南蛮などの日本蕎麦定番と対応するメニューになっている。老舗中華店はこうでなければなあ。
個人的に試してみたいのは、ワンタンメンだが、仙台で外して行けないのはマーボーラーメンだろう。この店には週一で通っても飽きない。

これはコロナ前に撮った写真なので、今では模様替えしているかもしれない。お値段は相当に値上がりしているだろうと思う。仙台駅から繁華街である一番町を結ぶアーケードの近くにある。
おそらくお江戸のような大都会ではすべに絶滅完了した業種なのだが、当時の仙台ではこんな店がゴロゴロしていた。住んでいるとわからない街の変化もたまに訪れる旅人にはよくわかる。仙台の街がどう変わったか、また一度見にくのも楽しそうだ。
ちなみに、自宅から仙台までは新幹線を乗り継いでも2時間半ほど。先日、所用があり出向いた新横浜までだと、ほぼ2時間かかる。移動時間で考えれば、仙台はちょっと遠い隣町くらいなのだなあ。