
あれほど物議を醸し出す欠陥品のマイナカードシステムを擁護しまくっていた元・河野デジタル相に言いたい。やっぱり使えないじゃないか、あんたも自分で使ってみろと言いたい。
トラブルその1 マイナカードの健康保険証
これは随分前に連動させているが、便利なのは確定申告の時に医療費計算をしてくれていることくらい。とはいえ、所得控除にならない少額医療費支払いの方にはなんのメリットもない。
そもそも、健康保険証との連動をしてもマイナカード保険証を使える病院がほとんどなかったからだ。あの広尾の日赤病院ですら導入まで随分時間がかかっていた。自宅近くの小規模医療機関では締め切りギリギリまで使えなかった。
そして、いざ病院でマイナ保険証を使おうとすると2回に一回は読み取り不良になる。A病院では読めずに従来の保険証を見せることになった。B薬局ではマイナ保険証だけ持ってきても読み取れないと薬は出せないと言われた。さて、考えてみよう。病院に行って薬の処方箋を受け、その時にはマイナ保険証で確認できている。にもかかわらず、躍起ょっ句の読みより気でマイナ保険証が読めないと、こちらに文句を言われる。同じカードが場所によって読めたり読めなかったりするのは、自分のせいなのか? しまいには市役所に行ってカード交換してこいときた。
こんなことが何度も起きた。医療機関、薬局で読み取り不良が起きるのはP社製の読み取り記のことが多い。いつでも読み取れないのならカードの不良が疑われる。読めたり読めなかったりするとすれば、カード不良ではなく読み取り記の不良化システムの不具合ではないか。
ビジネスでこんなザマになればリコールの嵐だろうになあ。
トラブルその2 コンビニで住民票
今までは特にトラブルもなくコンビニで住民票を取っていた。これは便利になったものだと思っていた。が、今回はコンビニのカードリーダーでも読み取り不良になる。どうやら本当にカードがダメになってきているようだ。マイナカードが始まってすぐに取得したので、残り期限はあと1年。老朽化の激しい状態とも考えられる。耐久性が仕様通りになっていないのではないかと疑っている。少なくともこの手の重要なデジタル器具(?)については、耐久性について過剰なくらいのマージンが必要だろう。10年間無交換で使うとしたら15年ー20年は持つ仕様にするべきではないか。
以前使ったのは自宅近くの711社だったが、今回はL社で挑戦し、なんと30分近く格闘して諦めた。翌日、機械の相性もあるかとF社に行って10分争い諦めた。ちなみに、どちらの機械(システム)もマイナカードを読み取り中という表示が出ていても、そのまま読めない状態が延々と続く。読み取り不良とか、カードが破損していますとか、置き方が間違っていますとか、その手のエラーメッセージは一切出ない。
注意喚起画面にすぐに読み取れなければカードを置き直せという細かい注意書きもあるが、カードを置き直すとシステムがフリーズする。フェイルセーフが甘い仕組みらしい。
えトラブル3 住民センターで交換依頼
さて、薬局の方に市役所に行けとキツく言われたので、自宅近くの出張所・住民センターに行ってきた。これこれこういう事情で、保険証機能が使えたり使えなかったりするので交換するなり描き直すなりしてくれと頼むと、情報が本当に読めないか確認するという。それもそう方カードを出すと、なんと読めるという。一台ではまぐれもあるからと二台目のPCで確認するとこれまた読める。つまり、読み込み不良は起きないではないかと、丁寧に詰められる。
必死に病院や薬局でも読めたり読めなかったりするので、リーダーとの相性があるのではないかというが、そんな事例はないらしい。
保険証が使えないのは困るので即時交換してくれと頼むと、なんと通常では交換に一ヶ月かかるという。その間に健康保険証が使えないのは困るというと、資格証明書という「紙」が送られているはずだから、それを保険証の代わりに持って行けという。なんという「神対応」だろうか。
その紙がないとどういうことになるのかと、今度はこちらから詰めたら、いきなり対応があやふやになる。おそらく「紙」の再発行には一ヶ月以上かかるに違いない。それであればマイナカードをの再発行のほうが早いだろうに。しかし、空白の一ヶ月は病気をしても行けない、怪我をしたら保険適用外の自己負担となるのは明らかで、重症にでもならなければ病院でも診てくれないかもしれない
どうやらそれはまずいと思ってくれたらしく、本町に問い合わせをすると言って10分以上待たされた。結果は、本町に来て特急再発行依頼をすれば、なんとたったの一週間で再発行してくれるらしい。それが最速の緊急対応とのことで。
少なくとも医療機関の予約が二週間以上空いている時にしかできない荒技だ。
おおーい、河野さん、君があれほど威張っていたマイナカードの現実はこんなもんだよ。ちなみにもう一つ付け加えておく。システム連携が雑で使い勝手は最悪だ。確定申告をスマホと使い国税のeTaxで行おうとする。
まずマイナポータルでマイナカードの認証をする。そして、「確定申告をする」機能を選ぶ。すると国税庁の(これまた酷い仕様で使い勝手の悪い)eTaxに飛ばされるのだが、そこで再度マイナカード認証を要求される。
良いかね、河野くん。一度認証して飛んだ先でその認証が消されているのだ。おまけに、eTax画面内で「参照」機能を使うと(例えば、用語がわからない人のために説明画面に遷移する機能がある)、なんとここでもマイナ認証は消されてしまい、再度マイナカード認証を行わなければならないという「クズ仕様」だ。
屋上に行こうとしたらいつの間にか地下深層にワープしているような「クズ」で「ダメ」で「間抜け」な仕様だと思う。あるいは、設計思想がダメダメすぎるやっつけ仕事なのだろう。
というわけで、明日は市役所に行って、まずは印鑑登録カードを見せて印鑑証明を取得する。その後で、特急再発行依頼の部署を探して、必ず一週間で再発行できるのかを確認した上で、担当者の名前も確認して、さいはっこい依頼をするつもりだが、おそらく一番権威のある個人証明書枚なカードを再発行するために、運転免許証とかパスポートとか見せないとダメだと言われるのだろうなあ。危なすぎるので、実はまだ捨てずに取ってある「旧型健康保険証」も持っていくつもりだ。それでも足りなければ年金手帳(写真はついていないが)、ガス料金の領収書でも持っていくか。
くどいようだが、河野さん。もっと現実を確かめてから、あれこれ発言してほしいものだ。マイナカードによる行政DXに反対はしないが、あまりにもお仕事が杜撰ではないかなあ。まあ、「私は今のデジタル相、担当者ではない」というとは思うけどね。