街を歩く

昔の写真 千葉に旅をした時

地名とは思えないネーミング

コロナの流行前に、関東にある道の駅をぐるぐると回っていた。全制覇するのには確か2年かかったように記憶している。関東といっても首都圏に道の駅はほとんど存在しない。主力は首都圏を外れた地方都市、中小町村地域だ。昔ながらの道の駅、つまり観光地の休憩所風なところも多いが、最近では地域観光の拠点としてそれなりの金を突っ込んだであろう(当然、補助金も莫大だったはずだが)大規模施設も増えている。
その中で、お気に入りといいたい道の駅が千葉県内房沿いにある「保田少学校」だ。廃校になった小学校を改造した面白いところだ。

教室は店舗になっている。一部は飲食店になっていて、なつかし系のメニューが並んでいる。3年B組は、確か中華料理店でった。
体育館は吹き抜けの市場になっていて土産物や磁場の野菜、産物が売られていた。校庭は駐車場と休憩施設になっている。

2階建ての小学校

全国のあちこちで廃校をいろいろな施設に変えているようだ。こうていがきゃんぷじょうになっていたり、教室が長期滞在用の宿泊施設になっていたりする。まあ、学校だけに限らず昭和中期に補助金で建てられた中古物件、老朽化物件が余っているのが地方都市の現状だろう。札幌市のようにオリンピックを誘致して国税で老朽化施設を建て直そうという邪な考えを持つ自治体も多いらしい。
大阪万博の目的は、万博後のカジノ建設のインフラ整備を国税から騙し取ろうということだと一部のメディアが暴露しているが、それも大阪だけの話ではない。典型的なのが長野五輪で、オリンピック開催を言い訳に新幹線は長野まで伸びた。沖縄の高速道路施設も似たような経緯だった。全国の至る所で起こっているイベント誘致ビジネスは官民合わせた「ぼったくり」戦略と言って間違いないと思う。
そういえばつくば万博と愛知万博ではおねだりインフラ整備はあったかなあ。茨城は何も起きなかったのではなかったか。TX開業は筑波万博とはかん駅なさそうだ。とすればずいぶん健全な話だが本当だろうか。茨城県にはおねだり体質がないということかもしれない。
愛知は、世界のトヨタの本拠地だけに、会場周辺の高速道路網が進んだくらいか。セントレア空港の開港もこの時期だったかなあ。ただ、あれはまさにトヨタの万博だったような気もする。

などなど、全国で広がる巨大おねだりプロジェクトを振り返ると、この学校再利用の道の駅など実に可愛らしく思えてくる。千葉県、ひょっとしたら環境先進県であるのかもしれない、と見直したのであります。

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