
高知駅のホームで特急の待ち合わせをしているときに、隣のホームで停車しているアンパンマン列車をよく見かける。この列車は子供に人気なのだと思うが、平日であれば思ったほど小さな子供連れの家族旅行者はいない。特にアンパンマン大好き世代の子供達は、まだ自前のスマホを持ったりもしないので、列車の外側を指差してみるくらいで、さっさといなくなることが多いようだ。
乗客が降り人影もまばらになったホームに、およそ三十代なかばくらいと思える女性がスマホ片手に歩いていた。近づいてくると何やらぶつぶつ喋っているのがわかる。ホームの端から端まで往復しながらのつぶやき行進はちょっと微妙に不気味ではある。一瞬、怪しい人なのかなとも思ったくらいだ。
どうやらぶつぶつ言っているのはイヤホンマイクを繋いだままナレーション?をしているらしいことがわかった。歩きながら列車の外観を動画に撮っているのだなとも理解できた。
これがYouTuberというやつなのかと、ようやく思いついた。アップされた動画を見ていると気がつかないが、自撮りなのか自分で撮影しているものに説明をつけているのは、なかなか薄気味悪い光景なのだとわかった。
自分であれができるかとなると、全く自信がない。YouTuberとは鉄のメンタルの持ち主にしかできないのではないか。現物に遭遇してそんなことを思いました。ぶつぶつ言いながら歩く姿は、ある意味鬼気迫るものがありますよねえ。