
牛丼屋のやっている寿司屋が気になっていた。週末のランチにお試ししようと出掛けてみた。そもそも牛丼御三家の中で松屋ほどあれこれと色々な業態に手を出しているところはない。思いつくだけで中華、ステーキ、そば、とんかつ、カレーなどを絶賛展開中だ。選択と集中などよいう経営用語は聞く耳を持たないらしい。
ただ、個人的にはカレー業態は優れていると思うし、とんかつは味について好みの分かれるところだが価格と味のバランスというファストフードの特徴を見失わない良い業態だと思っている。ファストフードのスペシャリストが寿司屋をやったらどうなるのかと楽しみだった。



結論から言えば、大都市住宅地向け、つまり人口密度が高い駅前で回転寿司をやろうと思ったらこうなるなというスペシャルな回転寿司だった。ちなみに寿司は全て一貫から注文する「回らない寿司」だ。ねたは比較的上物狙いで単価は郊外型回転寿司の倍程度だろうか。
提供速度は速いから、自分の好きなものをささっとつまみさっさと帰るよいう都会的スタイルなので回転率は高い。地方都市のロードサイドには向かないだろうが、大都会で子供の数が減少している高齢者商圏を想定しているようだし、これはかなり成功確率が高そうだ。ちなみに土曜ランチで客層のほぼ8割が70代以上の女性であるように見える。そこに50-60代の男性がパラパラ。
おそらくファストフードの主客層が音を立てながら激変している真っ最中なのだが、その最先端がこの寿司屋であるような気がする。ファストフードの高齢会に潰えは、10年以前に浅草で商店街のマクドナルドが老人ホーム化していたので気がついたのだが、自宅近くの郊外型マクドナルドも平日昼間は、ご隠居さんというにはちょっと荒んだ独居老人(おそらく)の巣窟になっている。市立図書館で一人静かに読書はしたくないが、かといって行き場のないものが貯まる場所。それが今のファストフードなのだろう。ちなみにファミレスはすでに一人客の長時間滞在を嫌う傾向にある。(コロナの頃は一人客を大事にしてくれていたのになあ)
行政が気がつかない街の変化なんてこんなものだよ。