
生チョコをいただいた。日本酒が練り込まれた柔らかい食感のチョコレートだった。甘さが程よい。チョコの味もさることながらすごいと思ったのが、桐の箱に入っていたことだ。これはまいったなあ、一本取られた気分だ。
最近、仕事で包装とかパッケージの話をすることが多い。サラリーマン時代はまさに当たり前に考えていたことが、世の中の人には「非常識」的に見えるらしい。特に包装に金をかけるとなると論外の無駄遣いにみえるようだ。地域のものの作り手ですらデザイン意識がその程度であれば、まあ、当然商品が売れるはずもないのだと、改めて思い知らされる。
都会と田舎のビジネスは違うという議論もよく聞くが、それは「いなか」のサボりたがりビジネスマンの勉強不足に尽きる、ダメダメな言い訳だなと思う。しっかりと都会風のビジネスモデルを田舎で実践している人は多いのだから、成功と失敗の境目は勉強をサボるかサボらないかの違いでしかない。
ちなみにこのチョコの販売者は神奈川県横浜にあり、製造者は兵庫県尼崎で、使用された日本酒ブランドは長野県諏訪の有名蔵元だ。なんだかなあ……………あれこれ考えるのがすっかり嫌いなった。