
辛い調味料を調べるため手近のスーパーに行ったらあまり品揃えがないので、少し遠出をして最近有名な安売りスーパーに行ってみた。 そして、びっくりした。実に多彩な調味料が、それも激辛シリーズというべきすごいやつが並んでいた。
辛い業界でグイグイと成長しているシラチャーソースはしっかりあるが、アフリカ生まれのハリッサもあれば、絶対定番のタバスコも……………と思ったら、なんとタバスコシラチャーになっていた。
おまけに辛くないナンプラーまで奈ならんでいるという、なんとも節操のない棚だが、これがなかなか楽しい。並んでいるものを全部買って試してみたくなる。
日本人がどうしてこんなに辛いソースに関心を持つようになったのかはわからないが、少なくとも平成中期まで日本の「辛いもの業界」は実に貧弱だった。
今ではお隣の国のコチジャンは普通にスーパーで買えるし、中華の原点豆板醤などすでに標準調味料扱いだ。韓流ブームあたりから、オリジナル食文化の流入が始まったことも大きだろう。西日本を中心に半島の料理店はあったはずだが、やはりジャパナイズされていたし辛味もマイルドに調整されたものが多かったようだ。今では、ストレートに辛い料理がカプサイシンによる健康効果宣伝もあり、実に当たり前になっている。
辛いものといえばカレーとキムチくらいしか知らなかった日本人が、辛さに覚醒したといっても良い。あまり辛いものを食べると舌の味蕾の働きが悪くなり味の判別がしにくくなるそうだが、基本的に舌が破壊されるほど「辛いもの」を摂取することもないだろうし。
あまり試したことはないが、赤くて辛いスパイスやソースと魚の刺身は相性が良いと思うのだ。そのうち、タイやヒラメは赤いソースで食べるものになるのかもしれないなあ。
明日はシラチャーソースでタコとかエビとか食べてみようかな。