
高知市内で一泊して夕食をと思うと、どうもいつもの居酒屋に行ってしまう。ただ、高知に来たからこれを食べようという観光客気分はすっかりなくなってしまい、いつもの暮らしを高知でも……………という過ごし方になってきた。
注文したのは串焼き盛り合わせだが、この中に高知らしさは微塵もない。ちょっと珍しいのはキャベツが下に敷いてあるくらいだろうか。くしのネタも極めてオーソドックスな「全国標準」の焼き鳥だ。
だが、文句のあるわけはなく、焼き鳥はいつ食べても美味い。

グルメな飯作りを描いたシリーズ小説の中に、チャーハンでビールを飲むというシーンがあり、それを時々真似て見る。白飯で酒を飲めと言われると思わずエッとなるが、握り寿司になれば間違いなく酒が飲める、いや高級な飲み方だ。
それと同じでチャーハンで酒を飲むのは意外と好みなのだが、食べ終わった時の満腹感というか膨満感が強すぎるので、できれば半チャーハンくらいにとどめておきたい。町中華であれば半チャーハンに餃子という「黄金コンビ」も注文可能なところがあるが、居酒屋では難しい。なぜか鉄管薪や土佐牧といった酒の肴風な太巻きにはハーフサイズがあるのだが。半チャーハンはない。
ただ、以前来た時に隣の席にいた女性がオムライスご飯少なめという注文を敷いていたから、チャーハンも注文する時に自己申告してご飯少なめと言えば、やってくれるのかもしれない。
どちらにしてもチャーハンを完食することには、もはや酒すら入りそうもないので早々に出てきた。
次回は半チャーハンに挑戦した上で、八宝菜食べてみたいものだ。最近の街中華ですっかり絶滅してしまった八宝菜だが、今でもこの店では現役だ。

漁師町の居酒屋(ここもすでにいつもの居酒屋になりつつあるが)で、元日本食の板前だった主人が作るチャーハンを食べた。こちたはしめの飯というより、徹底して酒の肴風に仕立てているのでやたら塩コショウがきつい。が、これは酒が進むぞ。
同行した友人と半分に分けたおかげで、つまみとしてのチャーハンを堪能できた。できればこれに沢庵の一切れでもついていれば、完璧な肴だなあ。
同じ飯メニューでも、カツ丼やカレーでは酒を飲む相方にはなりそうもない。牛丼や親子丼も酒には不向きだ。ただ、牛丼の飯抜き、つまり牛皿になると話が変わる。牛皿は大盛りどころか特盛で注文したい。吉野家のカウンターで一人ビールを飲みながら食べる牛皿は、敗退的で美味いが、周りの客の目が厳しいのが残念だ。仙台の居酒屋でカツカレーライス抜きというメニューがあったが、これも酒の肴としては実に秀逸だった。洋食繋がりとして考えると、オムライスであれば白ワインと合わせるとか、冷酒と合わせるとかできそうだ。
横川名物である峠の釜飯は、飯の上に乗っているトッピングが素晴らしい酒の酒煮になる。横浜崎陽軒のシウマイ弁当もビールのお供として間違いなく最強だ。
まあ、ちょっと冷静に考えれば白飯にごま塩かけても、酒の肴になりそうな気もするし、佃煮を乗せた白飯もいけそうだなあ。炒飯・焼き飯にこだわらなくても良いのかも。