
那覇国際通りから通りを抜けて入ったところに牧志公設市場がある。その公設市場へ通じる通りがなんとも観光客向けの賑やかで楽しい場所だった。以前に来た時より、ポップな感じにパワーアップしていた。その一本入った道沿いにはなんだかやたらと立体像が並んでいた。
一番目立つキャラはこちら。ウル○ラマン最大のライバル、バル○ン星人のはずだが、どうもカラーリングに違和感がある。こんな色だったかなあ。
いくら日本のアニメ・怪獣・オタク文化が世界に広まっているとしても、このキャラはグローバル展開できるほど有名なのだろうか。うおっほっほと笑われてしまいそうだ。

こちらは元祖国民的フィギュアのリ○ちゃん、あるいはその一族であるように思える。琉球分なコスチュームだから、ど当地フィギュア系とも言えそうだ。めんそーれと歓迎の言葉が書いてあるかと思ったら「さわるな」「のぼるな」という警告文句が各国語で書かれている。うーん、沖縄観光客はバイオレンすなやからがおおいらしい。この可憐な像を大事にしない奴は犯罪者として厳重処罰してもおかしくない。

などと思っていたら、近くにはかの国宝的存在「ぺ○ちゃん」がいた。それもブラック仕様だ。この黒服姿には驚いた。いつもの赤いパンツ姿とは異なり大人びた感じもするが、喪服っぽい感じもする。やはり賑やかにピンクとか黄色とか赤の衣装がよく似合うと思う。
ただこの象の正体を理解できる人間は、日本人でかつ高齢者だけではないか?外国人観光客には理解できない謎の少女だろうな。

公設市場の前で見つけた顔出しパネルはテテつもなくリアルだった。絵ではなく写真というところがすごい。これに顔をはめたら、あまりに本物っぽすぎる気がするが。しばらく眺めていたが、誰もこれで顔ハメ写真を撮ろうとしていない。リアルすぎるのも問題なのかのしれない。

公設市場の入り口に飾って?あったタコはだるまさんだった。ダルマ風のタコは全国あちこちで見かけるが、これほど「モロ」に達磨というのはみた記憶がない。達磨太子は大陸の古代帝国で高明な僧侶だったはずだ。日本には仏教伝来のの流れの中で著名人となっていったが、琉球は中華帝国の文物が直接流入したはずだから、このダルマタコの謂れは日本と異なっているのかもしれない。
ルーツを辿れば琉球は歴とした独立国であり、日本の一部というより連邦国家の構成員というのがあるべき立ち位置だとは思うのだが。まあ、バル○ン星人も、り○ちゃんもぺ○ちゃんも飲み込んでミックスカルチャーを作っている沖縄の今は、したたかでしなやかな文化なのかもしれない。