
那覇国際通りからちょっと中に入ったところにある公設市場付近は、実にアジアンテイストな商店街で、地元客よりも観光客が多いような気がするが、その分だけ面白い店構えや看板が目立つ。
瓦工場という看板に惹きつけられて中に入ってみたら、アロマポッドのような陶器の焼き物を販売していた。瓦は……………見つからなかった。看板と商品のアンバランスというか落差がすごい。

店頭にはヤングレディーが集団であれこれ注文していた卵焼きの店。このインパクトは驚異と言える。そこいらにあるファストフードの店は乾杯だろう。看板の意味というか威力がよくわかる。外食関連の企業は、この看板を見に行くだけで沖縄に行く価値はあると思う。

すでに日本にいることを忘れるような異国チックな店頭で、泡盛が店内中に溢れていた。一合程度の小瓶が無数に並ぶ。種類の多さが売り物だろう。ただ、午前中にここで泡盛を買う客がどれくらいいるのかなと感じる。おそらく夜になれば、酒好きの観光客が群れをなして押し寄せる?のかもしれない。

この垂れ幕を見て、横の小路に入って行ったら、若い女性の団体が写真撮影に夢中になっていた。その集団をかき分けて中に入る勇気もなく。結局、屋台村は見ることができなかった。あの撮影にかける熱意、それも午前中の明るい時に飲み屋屋台をとって面白いのだろうか。
数の暴力という言葉が頭に浮かんだ。服装から見るに日本人風だったが、ひょっとするとアジア系の外国人観光客だったのかもしれない。

なんとも不思議な商売だなと感心してしまった古着店(多分)は、国際通り周辺の店では珍しく外国語対応なしだった。まあ、日本に来て古着を買いたい外人客配送もないが。

その古着屋に近くに極彩色で目がパチパチしそうな店があった。なぜ、沖縄でアロハシャツというツッコミもありつつ、これはただただすごいと思わせる。一体誰が買うのだろう。合成繊維のペラペラ感が実にトロピカルな感じを醸し出してはいるが。ちょっと沖縄文化を下調べすると、かりゆしウェアに気がつくと思うが。ただ、かりゆしはそれなりのお値段がするからなあ。

そのスーパーアロハシャツ店のお隣になんとムームーの店があった。この光景は既視感がある。東南アジアの観光都市で見かけた気がする。やはり、沖縄那覇は国際都市なのだな。