街を歩く

高みから覗く札幌都心部

札幌市役所の最上階は展望台になっている。たまにここに来て札幌の街を見渡すのだが、初めて来た頃は(随分と昔だ)北側、札幌駅方向に高いビルがなかった。今では視界を遮る高層ビルが(タワマンも含めて)随分と増えたものだ。

その市役所屋上からは例の日本三大がっかり名所、時計台を見下ろすことができる。この角度から見れば、時計台が周りをビルで囲まれていることが見て取れる。がっかり名所と言われるわけもよくわかるだろう。
もう一つの札幌名所、クラーク先生像の前は羊が戯れる大牧場が広がっている。というか野原なのでビジュアル的に優れている。最近のテレビ番組ではクラーク先生が時計台になり代わり、すっかり札幌のシンボルになっているが、こちらの方が北海道らしさを感じられると言うことだろう。ただ、札幌は200万人都市なので、都心部は人口が稠密な住宅地が連なっている。実は野原は例外的な場所なのだけれどね。

その札幌市役所屋上の一階下にレストランがある。中華料理がメインになっているのがちょっと意外だが、お値段は明らかに町中華レベルより低い。極めて穴場的場所だ。市役所の営業時間しか運営されていないから、夜の利用はできない。しかし、ホテルのスカイラウンジ的な利用は可能だろう。窓の外に広がる風景は札幌市東部と南部で、この方向には高層ビルが少ないから、地平線までしっかりとみえる。

このほろ酔いセットは実にお得なお値段で、午後の一人飲みにはぴったりだ。この日は地下の食堂でラーメンを食べてしまったので、チャレンジはできなかった。次回は2時過ぎ(昼のピークが終わり席が空いている)に来て、ほろよいセットに中華単品、多分エビチリとか酢豚とかを頼むことにしよう。
役所飯はたいていが地下の隅っこに店があるのだが、この札幌市役所は民業を圧迫するほどの素晴らしい立地でありながら庶民の懐に優しい値段だ。この格安値段を是非とも維持しながら札幌市民+国内観光客の憩いの場であってほしい。間違っても海外サイトに紹介されたりしないことを祈ろう。


ちなみに、食券販売機はかなりレトロなものなので、インバウンド客にはハードルが高いと思う。念の為付け加えておきますよ。

コメントを残す