
10月も後半になると寒い日があるはずの北の街だが、なぜか上着一枚で歩けるほどの暖かさ?だった。自分の記憶にある季節感とは一ヶ月ほどずれている。体感的に地球温暖化を感じる季節とも言える。もっとも、今では北海道でも夏のエアコンは常識になりつつあるらしい。つまり夏はもっと気温上昇が激しいということだ。
それでも、この時期に半袖で歩いている男女を見るよギョッとするが、どうやら日本人ではないらしい。やはり体感温度は、それぞれの住む国によって違うのだろう。

札幌でいちばんのランドマークだった4丁目プラザ、通称ヨンプラの建て直しが最終段階に入ったようだ。年初は立ち上がってもいなかったはずだが、今では外壁工事に入っていてビルの姿が見えてきた。
以前のビルより階数が増えているようだが、あの怪しい小間割のマイクロ店舗が並ぶ空間は再現されるのだろうか。なんとなく全国チェーンが鮨詰めになった面白くないビルになりそうな気がする。

大通公園南側の繁華街をぐるっと定期巡回をした後で、いつもであればススキに近くにある蕎麦屋に行くのだが、今回は気分を変えて札幌市役所の地下食堂に行った。前回は昔懐かし風のカツカレーを食べたが、今回は定番の醤油ラーメンにしてみた。
トッピングを見ると昭和50年代で時間が止まっているような、昭和チックなものだ。特に赤い渦巻きのナルトとお麩が素敵だ。
食べ始めると、ちょっと伸び気味の麺と化学調味料がガツンとくるスープに感動した。どうも、札幌市役所の中でタイムスリップしたような感覚になる。確かに昭和中期のラーメンはこうだったと感じる。これは北海道天然記念物とか、北海道文化遺産に認定しても良さそうだ。となると、次回は必ず味噌ラーメンを食べてみなければいけない。追加は、もりそばだな。
大通公園周辺はこれまで見逃してきたレトロスポットというか、無関心だった「むかしのままの面白い場所」がまだまだありそうだ。そう言えば、三越の大食堂が改装した後の高級食堂も行ったことがなかったなあ。