街を歩く

普通のラーメンもありがたい

高知駅の高架下にある中華の全国チェーンは時々お世話になる。なんと、県庁所在地の駅でありながら、高知駅に食堂が一軒しかない。それも小洒落たカフェ風な店で(ただ、うどんも置いている)、駅で食べる食事としてはいささか面映い。
だから駅正面から100mほど離れた高架下にある中華料理屋に行く。高知県とは全く関係のない町中華だが、高知に来たから高知名物を食べようと思うには、高知に来すぎた。普通の昼飯は普通の中華料理屋でチャーハンかラーメンで良い。ちなみに、名物カツオのたたきは、本場のたたきを食べすぎて舌のレベルが上がり過ぎてしまった。高知市内の店で食べても、たまに不満に思うほどになってしまった。これは、想定外の事態なのだなあ。ある意味、不幸になったのかもしれない。お江戸のスーパーで売っている鰹は、もはやカツオと思って食べてはいないくらいだ。やはり、好物のカツオが気軽に楽しめなくなるのは、不幸だろう。

さて、高知県で普通の昼飯を食べるとして、何を注文するべきか。今回はシンプルな醤油ラーメンではなく、キムチラーメンにしてみた。注文した品物が出てきたので、どんなものかなと眺めてみるとトッピングにキムチが乗っているだけの変化だ。が、普通のラーメンはそれでいいんだなあ。あんかけラーメンや野菜たっぷりラーメンも良いけれど、シンプル・イズ・ザ・ベストというではないか。普通に美味しくいただきました。ダメな鰹を食べて残念に思うより、よほど安全な選択というものだ。

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