街を歩く

渋谷駅の高い空

渋谷駅ハチ公前広場からみると、ここ10年くらいかけて順番に建て替えられてきた駅周辺の高層ビルがそろそろ完成するらしいとわかる。最後にポカンと開いた空き地は、東急百貨店東横店だあった場所で、駅舎とほぼ一体化した建物だった。それを取り壊し駅舎も大々的に作り直しているから、これが終われば渋谷駅前再開発はほぼ終了ということになる。この後は、またニョキニョキと新ビルが立ち上がっていく。今は広く見える空が、またまたビルの隙間から覗くだけの都会の風景になってしまうのだなあ。

その一瞬だけ広がった空を背景に大きな広告が立っている。渋谷の雑踏、スクランブル交差点を渡るときに嫌でも目に入る。広告主は当然のことながら大手飲料メーカーなのだが、ビルが完成するまで、あと何代かは広告が書け変わるだろう。次はなんの広告になるかちょっと楽しみだ。
ちなみに、この巨大看板の右横には、これまた信じられないほどの密度で人が固まっている、渋谷最大級の待ち合わせスポット「ハチ公前」なのだが、いまさら場所や時間を決めて待ち合わせるって、どんだけ感覚がレトロなのかと不思議になる。
色々便利になっても社会的な習慣というのはなかなか変わっていかないものらしい。ハチ公前って、夏の間は死ぬほど暑いのだけどねえ。

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