街を歩く

歩行者天国で轢かれそうになった

自宅近くの駅前に大型のショッピングモールが開業する。現在は開業前の告知に加えて、限定人数の事前体験、いわゆるプレオープン時の入場券配布が行われていたので、それをもらいに行ってきた。かなりの大規模施設だけに、入場制限をして営業時間を短縮した練習モードで従業員の訓練をしたいという意図はよく理解できる。
最近大規模商業施設では開業時に従業員が揃わないことが多く、全店一斉オープンではなく何期かに分けて開店して行くスタイルも多い。それと比べてプレオープンとは言いながら全店一斉に開店するのは、なんと頑張っていることだろうと感心してしまう。
開業時の駐車場動線の混乱が地域住民からの反発を招くことはすでに各地で実証済みだから、こうした限定時間開業期間を設けて、あれこれ問題点を探るのは正しいあり方だと思う。

おためし入場券をもらったあと、既存の駅ビルに立ち寄ったらプロ野球チームの健闘を祈る神社が設置されていた。今年のこのチームは、チーム創設以来の大低迷らしく、まさに緊急で神頼みすることになった模様だ。この場所には季節に応じて大型のクリスマスツリーや正月の門松が置かれているのでよく目立つ。
チームの成績が悪いと観客動員数、つまり親会社の電車乗降数にも影響するので企業グループを挙げての応援ということか。

さて、その駅ビルから伸びる古い商店街がある。入口は交番なので防犯対策はバッチリだと思っていた。この入り口交番から300mほど続く商店街は、12時から18時まで歩行者天国になる。納品の車も12時以降は進入禁止どころか、停車しているだけで怒られる。
逆に歩行者はのんびりと歩いていても事故に遭う心配はない。はずだったのだが…………

道の真ん中を歩いていたら(それでもなんの問題もないはずだが)いきなり後ろからエンジン音が近づいてくる。ギョッとして振り向いたら車が2台入ってくる。低速ではあるが止まる気配もない。ちょっと立ち止まっているうちに轢かれそうになった。
歩行者のほぼ全員が非難の目を向けている(ような気がした)にもかかわらず、歩行者天国の道路なのに侵入(進入とは言えないぞ)を止めない。一台目は春日部No.の大型SUVだった。これは間違いなく入口の交番で捕まるなと思ったのだが、なんと交番にいる警官が見逃したのか、交番には警官不在だったのか、お咎めなしで駅前ロータリーに出ていった。
その後に続いていたのが北海道東部の都市ナンバーの軽自動車で、これはさらに勇気ある行動に出ていた。なんと進入禁止道路で「駐車」して買い物をしていたらしい。ここから交番までほぼ50m。なんと勇気あるものたちよ、あるいは無知なだけかもしれないか。

何が言いたいかというと、地域のドライバーであれば当然知っている歩行者天国、進入禁止地域だが、県内でも遠隔地であったり他県ドライバーはよくわからないのだろうということだ。やはり、入り口付近には「侵入」止めの柵なりチェーンなりをつけた方が良い。歩行者天国の道で子供が轢かれたりする事故が起きる前に、ドライバーの善良さを信じるのはやめようということだ。これは商店会のお仕事だろう。

もう一点、フライドチキン屋の店長に言いたい。12時過ぎに店の前に車を止める客がいたら注意しろよと。それが社会市民の義務というものだろう。社会に貢献できない店長は、COMライセンス剥奪されても文句は言えまい。と、元フライドチキン屋従業員として苦言申し上げます。

コメントを残す