街を歩く

ドローンの視察

仲良く付き合っている知り合いがドローンの会社を立ち上げた。北海道で農業支援の事業をするということで、面白い話だといつも近況を聞くのが楽しみなのだが、今回はドローンのデモフライトを見せてもらえることになった。自宅からほど近い場所だったので、いそいそと出かけた。
ドローンの展示会には何度か行っているが、実機が飛ぶのを見るのは初めてだった。見た目の感想としては意外と華奢だなという感じがした。ドローン会社の方が一人で持ち運びできるくらいだ。ただ、これに農薬や種などを空中散布するため「ブツ」を10kgほど積み込むので、それは後から積み込むことになる。

あれこれとセッティングをした後で飛行開始。予想以上の爆音で、これでは隠密任務は難しいだろうと思う。農場で牛などが近くにいるろ暴走を始めそうだ。実際に、十勝では夕方に牛を厩舎に追い込むのにドローンを使っている。牧羊犬より優秀らしい。
プロペラが巻き起こす下向きの風、ダウンウォッシュも想像以上で、下が地面であれば砂埃が舞い上がるレベルだった。同行した専門家によれば、プロペラの形状や材質によってもう少し静かなものもあるそうだ。
事前に地図に合わせて飛行経路を設定するので、目視で手動運転する必要はないらしい。その方が散布むらも少ないのだそうだ。方向転換の時には、軽く傾いたりするのは、よく見るヘリコプターの画像と同じだった。(当たり前だなあ)

値段を聞くと機種にもよるが、最低100万円くらいらしい。確か自衛隊の戦車弾が一発これくらいの値段だったと記憶している。となると戦車で一発打つのとドローンで攻撃するのはほぼほぼ同じお値段となる。遠くウクライナで、家庭の内職レベルで戦闘用ドローンを大量生産しているという意味がよくわかる。
ドローン製造では大陸の国がほぼ独占しているらしいが、いざカマクラ的な事態になるとウクライナのようにガレージ工場で大量生産できるのだから、これは貧者の核兵器並みの軍事革命ではないのか、などと農業ドローンを見ながら思っていた。
ところが、今朝のネットニュースではドローンにテルミット(焼夷剤)を積んだものが、対ロシア戦で活躍していると報道されていた。貧者の核兵器はすすでに実用化されている。2-3年もすればRX-79とかMS-08とかいう形式番号で、黒い三連◯とか赤い稲妻とか白いやつとか呼ばれるようになり、空飛ぶドローン母艦が出現し……………が実現しそうなのが怖いなあ。

ちなみにトヨタとかホンダの最新鋭工場を改造したら日産1万機くらいは楽勝で製造できそうだ。国産GPSとの連動をとれば、精度数cmでのピンポイント移動が可能だし、国産の携帯キャリアの電波が届くところでは、完璧な制御が可能だろう。まさに国土防衛の切り札的兵器だが、自衛隊は米国製大型攻撃ドローンの研究しかしていないような気がする。
ドローンについてはもう少し研究してみようかな。

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