
饅頭シリーズの続きになる。横浜で中華料理といえば真っ先に頭に浮かぶブランドが饅頭の店を出している。饅頭以外にも多少は別の商品もあるが、基本的に饅頭のバリエーションを売りにしている店で、肉まん以外にもあれこれ変わりまんじゅうが置いてある。
少なくともお目当ては肉まんなので、まずは肉まん(中)を買ってみた。肉まんには小サイズ10個入りもある。大サイズは、中サイズと同じく1個単位のばら売りだった。中と大のサイズ差はよくわからないが、きっと横浜の本店では大が標準で、それでは大きすぎるという横浜以外の客からのクレームで中ができた……………みたいなことなのだろうか。あるいは客のクレームではなく、百貨店バイヤーからの要求なのかもしれない。中サイズを食べると、大サイズはいらないなと思う。(個人的感想です)
個包装の肉まんは、再加熱が完全に電子レンジ対応で、袋のまま開封もせずに加熱すると良いと書いてある。素晴らしい。こんな横着を喜ぶのは、まさに首都圏住民だろう。

さて、再加熱して熱々を実食した。高級中華まんなので期待度は高い。が、どうも好みとは違っていた。まず、単純に味が薄い。ただ、これは横浜中華街本店の味を再現しているのだとすると、この肉まんは饅頭単独で食べるものではないのだろう。他の中華惣菜?と合わせて食べる設計なのではないか。
野菜も肉も大ぶりのカットだから、コンビニ饅頭のようなすり身というかミンチみたいなものとは違う。歯応えもある。料理感がある。皮とアンの間に隙間もなくびっちりと詰まっている。やはり高級品だけあると何度も感心してしまう。でも、味が……………これは、皮に酢醤油でもつけて食べると良いのかもしれない。ひょっとすると店舗では肉まんのタレみたいなものを別売りしていたのだろうか? 1日目の肉まん実食はいくつかの疑問を持ったまま終了した。

2日目、野菜入りの饅頭を試すことにした。包装は肉まんとほぼ同じ。肉まんは赤い印刷、野菜まんは緑の印刷なので、個包装になっていても間違えることはない。これはかなり重大なポイントだ。野菜まんも赤い印刷であれば、おそらく簡単に見分けはつかない。饅頭の外見は真っ白で目印もないし。大きさも同じだ。この辺りは商品としての気配り・完成度がなかなかのものだと感心した。

さて実食すると、これは確かに野菜マンだった。が、食べた感じは肉まんとほぼほぼ同じ。味付けも薄い。肉まんより皮が厚く感じるのは再加熱時の問題かもしれないが。皮とアンのバランスがあまり良くない気がする。何より、野菜感がぼやけている。
野菜マンというと信州名物、野沢菜のおやきみたいなイメージがあったが、どうもそういう仕上がりではない。個人的には野沢菜の代わりに搾菜を使ったアン、搾菜と肉が五分五分くらいの感じにしてもらえると嬉しいかもと思う。
横浜の中華街名店の饅頭は、ちょっとアッパーになり過ぎている感じがする。饅頭は単品で食べる設計にしてもらいたいなあ。多分、酢豚とか青椒肉絲のような濃い味付けの料理と合わせて食べると味が数段良くなるような気がする。白飯代わりに食べる副菜ということなのだろう。
機会があれば横浜の本店に行ってまんじゅう食べてみたいものだ。