街を歩く, 食べ物レポート

饅頭を買いに

自宅のある埼玉県西部の町が、これまた大改造モードになっている。なんとも驚くことだが、駅前を中心にタワマンが10棟ぐらい、10階以上の高層マンションも同じくらい乱立している。ちょっと見だけでは西新宿を彷彿させる高層ビル地区なのだ。
その駅前にあった車両整備工場を撤去し、跡地にショッピングモールができる。9月初旬に開業らしい。フードコートも六十店ほど入るようなので、すごい規模だと思う。
埼玉県民は基本的に自動車移動する民なので、駅前の渋滞はものすごいことになると思うが、さすがに西武鉄道グループが開発しただけに、駅から橋上通路で繋がっている。どう考えても電車で行くのが正しい。ただ、そうなると橋上通路の幅がちょっと狭い気もするのだが。
街の感じとしては町田とか松戸っぽくなる。駅前の商店街も活性化されそうだ。

業績不振で百貨店からショッピンセンター扱いになった所沢ワルツも元気になるかもしれない。駅から直結するワルツの2階を抜けると、新モールへの通路がある。雨の日も便利だ。

そのワルツの地下フロアーが食料品売り場になっていて、昔であればデパ地下と言えた。いまは、なんと言えば良いのか。食品専門店フロアーとても言うのか。その一角に横浜の名物中華の店がある。今回のお目当ては中華まんを買うことだった。

ちょっとすごいなと思うのだが、3個入りの肉まんの袋の中に、1個ずつ個包装された肉まんが入っている。また、再加熱は基本的に袋ごと電子レンジ対応という、超簡単モードだ。中華まんの名店で売られている蒸した「生饅頭」と比べると、味はともかくとして使い勝手の良さは抜群だろう。その分、お値段はちょいとお高めだ。

レンジアップしてから中身を見ると、皮とアンの間に多少隙間があるが、スカスカというほどではない。コンビニまんじゅうのスカスカ度合いと比べると、明らかに上質感がある。
さて、実食すると「濃い味付け」と「味の薄い皮」のバランスがとてもよい。餡の塩味が強いが、これが好みに合っている。具材の中にある筍のしゃりしゃり感も好みだ。皮と餡も良いバランスだと思う。コンビニ饅頭の皮多すぎないかと文句言いたくなるアンバランスなものとは比べても仕方ないが。高級品とは、やはり意味がある値段の高さだと改めて認識した。
ともかく都会的なあれこれが工夫されている肉まんだ。せいろで蒸した饅頭を目の前で袋に入れてもらう「スーパーシズル」な売り方もあるが、買い置きをしておいて小腹が減った食べるというものぐさ系な利用法を考えると、これは実に完成度が高い饅頭なのだなあ。

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