街を歩く

天井の楽園

タイトルの字は間違ったわけではない。「天上」ではなくビルの「天井」にある楽園、水族館に行ってきた。東京都内には品川と池袋に水族館がある。どちらも都市型空間の真ん中にある。お手軽デートに使うにはちょうど良い。エンタメ性という観点からいえば、映画館と博物館の中間くらいの位置付けになるのだろうか。
その都市型水族館に行ったのは、実はこれが初めてだ。東京という大都市には、このような「知っているけど行ったことがない名所」がたくさんある。例えば、上野の国立博物館に初めて行ったのは7年くらい前だったような気がする。東京周辺に住み始めて40年近くになるので、国立博物館には実に30年間も行ったことがなかった。
それも、有名な絵画展があった帰り道に、「おや、ここが博物館だったのか」と気がついた程度で、おまけにそれは勘違いだった。その後しばらくしてから恐竜展を見に行って、ついでに歴史展示も見に行ったという、知的活動としては最低ランクのダメ観客だ。
今回は、家族に連れられて来られたのだが(自発性はない)、都会型水族館は思った以上に面白かった。感激した。この水槽の向こうに見える高層マンションという光景は、海の近くにある普通の水族館では味わえない光景だと思う。
行動展示で有名な旭山動物園に行った時の感動とは別物だが、都市空間でこそ楽しめることもあるのだ。ペンギンたちも地上50m(多分)の高い空間で泳いでいるとは思っていないだろうけれど。

日向ぼっこではなくたちながら失神 という感じがした 外気温37度

ちなみにペンギンの展示場は露天だった。つまりビルの屋上にすまいがある。見に行った時はちょうど食事の時間だったようで、暑い日差しの中でボーと立ち尽くしていたペンギンが、魚をもらってようやく活性化するというか動き出すのを見て、ペンギンも暑いのは嫌いだよなと同情してしまった。

水族館はいつ行っても楽しそうだが、次は冬の夕暮れ時にでも行ってみようか。

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