街を歩く

最近の回転寿司は先端文化

なんでもミックスすればうまくなる?

回転寿司が一皿100円で亡くなってからずいぶん時がたったが、どうも値上げをした割に品質が上がってもいない。単純値上げというより、世間の値上げに便乗しただけという気もする。ただ、そんな中で最近あちこちで試してみるメニューがある。軍艦巻きでミックスされた具というか、刺身の切れ端を集めたもの、つまりバラチラシ的なトッピングのものだ。これが同じ店でも日によって違うことが多いので、今日はあたりだとか今日はハズレだとか、おみくじがわりに占うメニューにしている。この日は、中吉くらいだった。

鯖が値上がりしているらしく、今ではマグロに匹敵する価格帯に出世したせいで、青魚の酢締めは小肌くらいしか「お気楽価格」で楽しめなくなった。味もまだ低価格ゾーンで頑張っているが、そのうち高級魚の中に入っていきそうな気配が濃厚だ。この小肌はまだお安い。

予想外にイカっぽいのがすごい

イカはブランド品になってしまい、回転寿司では高級ネタに大躍進だ。これまでは相撲で言うと前頭5枚目くらいの小兵だったはずだが、今では関脇くらいに偉くなっている。日本海のイカ乱獲二より資源不足で、おまけに世界のどこかにイカの大産地があるわけでもないらしい。タコはもはやアフリカ産が当たり前だが、東海岸のタコは取り尽くしたらしく、今では西海岸方面に産地が映っているようだ。このイカはどこのものか知らないが破格の安さだった。

好きだけど、これはもう鮨ではない創作料理だろう

100円回転寿司が生み出した最高傑作というか最大の手抜き料理が、この巻きもしない軍艦巻きもどきだ。海苔の上にシャリ玉を置いて上からネタを載せて終わり。握り寿司という文化の片鱗もない、インベーダーのようなメニューだが、最近これがじわりじわりと広がっている。最初は「ウニ」などの高級食材だった。それが今では、マヨネーズで和えたミックスシーフードまで広がっている。
こんな進化した寿司もどきを、外国人韓国客が喜んで食べている姿を見ると、なんだか微妙に申し訳ない気がする。彼らは伝統的日本文化を楽しんでいるつもりなのだろうが、回転寿司は日本の最前線で展開される実験文化だ。握るのはロボットで、従業員の多くは日本人ではなくなりつつある。まさに21世紀日本社会の象徴だ。
ちなみに、こののりのうえにぺろんとのっているものは「つつみ」というのだそうだ。つつんですらいないと思うけどね。多分、自分で包んで食べろ、ということなのだろう。

コメントを残す