街を歩く

居酒屋の昼飯

池袋で用事を済ませた後、早めの昼飯をどこで食べようかと悩んでいた時、ふと思い出したのが大衆居酒屋のランチだった。普段は夜に酒のつまみとして食べているものをランチにしてみるのは面白そうだ。
思いついたら早速実行と、池袋西口の長いカウンターのある居酒屋に行って注文したのが焼きそばだ。ただ、これはどうも選択に失敗だったようで、夜にホッピーを飲みながら食べると実にうまいプレーンな焼きそばなのだが、昼間に単独で食べるとなんともプレーンすぎる。なんだろうか、同じ商品を食べながら時間帯で感じる満足度の差みたいなものが不思議だった。

そこでちょっと追加してみることにしてまずはマカロニサラダを考えもなしに頼んだら、あまりにも考えなしであることがすぐにわかった。マカロニと焼きそば、同族ではないか。救いは量が少ないことくらいだ。一口食べてすぐに過ちに気がつき追加注文をした。マカロニサラダは味変狙いでソースをじゃぶじゃぶかけて食べたら、あれまあ、というか当たり前だが焼きそばと同じ味になった。失敗。

どうもその日のイチオシであるらしいマグロメンチを食べてほっと一息ついた感じだ。これはソースではなく醤油をかけて食べた。熱々のメンチをハフハフ言いながら食べる。満足だ。しかし、こんな馬鹿馬鹿しい注文をしないで最初から生姜焼き定食とかミックスフライ定食にすればよかったなあと大反省することになる。

夜には魅力的に見える居酒屋の入り口も、昼間に見ればなんとも素気のない古びた建物にしか見えない。うーん、昼の顔と夜の顔の違いを見せつけられた。ただ、カウンターにいた客は何故か男女カップルの酔っ払いばかりで、定食を食べにくるおっさんはほぼゼロ。それもまた不思議な感じだった。朝早くから飲んだくれている?スーツ姿の男女って、一体どういう仕事をしているのだろうか。漏れ聞こえる会話からするとどうやら上司と部下らしい。不思議空間だった。

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