
世にも珍しいとまでは言えないかもしれないが、おそらく世界中見渡してもなかなかお目にかかれない光景が鳥取駅前に存在する。
写真ではちょっと見にくいが、手前がMマークのハンバーガー店で、その奥にあるのがKのマークのフライドチキン屋とそこに同居しているピザ屋だ。おまけにこの2店の間を通る道は両側の店のドライブスルーが使える。直接に激突しているバトルフィールドだ。
大都市の繁華街であれば、ほぼ隣り合うくらいの距離でハンバーガーとフライドチキンの店が並んでいることはある。しかし、地方都市のドライブスルーがついている自動車対応の立地ではまずあり得ない。競合度合いが強すぎるからだ。当然適度な距離を取る必要がある。
おまけに、この直接激突地にはピザ屋までがついているとは、アメリカ合衆国の植民地かと言いたくなるほどの密集具合だ。まあ、これは実にすごい。おまけに写真の左手にはシアトル系珈琲店も出店している。その上に、ここの場所は鳥取市役所のまん前ときている。色々と条件が重なりすぎる、すごい場所だなあと感心してしまった。

もともとフライドチキンとピザ屋は同じ会社の兄弟ブランドだったのだが、色々訳がありピザ屋は売りに出されてしまい今では資本関係のない別会社だ。そして、最近ではそれに加えてフライドチキンも売り払われてしまった。
ずいぶん長い間関わってきた二つのブランドだから多少なりとも感ずることはあるが、ビジネスとはそういうものだろう。会社を産み育てて、大きくなったら売っぱらう。現代の成功ビジネスモデルだ。ベタな感傷をもつ方がおかしい。しかし、外食産業もついにそのレベル、競合と競り合いながら切磋琢磨するのではなく、会社を安く買って高く売り捌く切り売り商売にまで達してしまったのかと思うと、別な意味で感傷を持ってしまう。外食産業ってなんですか……………・
駅前徒歩圏にあるドライブスルー店舗というのも時代変化の象徴だなあと感じた。自分ではこの立地は思いつかない。やはり、新しいビジネスは新しい人がやっていくものだ。