街を歩く

桜と野菜炒め

桜の季節になると、晴れた日であれば2kmほど散歩して大きな公園に桜を見に行く。昔はビールを買って花見酒などと洒落込んでいたが、ここ最近はノンアルでふらふらと歩き回るのが良いと思うようになった。
お天気が良ければ、そんな桜散歩を何日か続けることができる。朝に行ったり夕方に行ったり、時間を変えれば光の差し方、光線の具合が変わるので、何度でも桜を楽しめる。ひらひらと舞い散る桜吹雪の中を歩くのも、これまた別の楽しみだ。

うまいのだが 春っぽいかと言われると

そして、その桜の季節に、春らしさをほとんど感じさせないのが「我が愛しの満洲」の凄さだろう。青菜と卵の炒め物は、ここ数年続く春先の季節商品だ。確かに青菜は早春に旬を迎えるものも多い。が、春をイメージするにはどうなんだろうねと思う。
最近では満洲の味付けがどんどん薄味になってきているので、野菜の味ははっきりわかるが、これは行き過ぎると家庭料理と違いがなくなるのではないか? 強い火で一気に煽るという「料理屋の中華料理」の顔が見えにくくなってしまうのが気にかかる。たっぷりのキクラゲは、個人的に嬉しい。厚めのにんじんも好みだ。ただ、これはクックドゥで作る野菜炒めとの差が……………

安定の味の味噌ラーメンと思っていたら、今回は味が薄い。いや、調理がブレたというより味付けを薄く変えたのかもしれない。確かに満州の客層は、平日を見るとすっかり高齢者施設になっている。独居老人が昼に集まる場所と言われても不思議ではないくらいだ。それに対応したメニュー変化・レシピー調整だとすれば……………

初めの頃はほとんど注文する客がいなかった「白飯・玄米」選択の玄米指定だが、最近では玄米を頼む客が目立つ。おまけに炒飯を玄米で頼んでいたりする。それを耳にすると、玄米の炒飯とはどんな味になるのか、などと気になってしまう。
何だか満洲は「餃子屋」から違う世界に飛び立とうとしている気がする、今日この頃。

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