街を歩く

山菜そばとトースト

ひさしぶりに朝、駅の立ち食い蕎麦屋に入った。この朝の蕎麦を注文するときにはいつも迷う。馴染みの富士そばであればモーニング蕎麦一択だが、駅そばでは場所によって多少アレンジというか「推し」が異なっている。しかも、気がつかないうちにトッピングあり立ち食い蕎麦は五百円時代になっていたのだ。記憶しているきつねそばは350円くらいだから、コロナで外出自粛を強制されているうちに、何と200円ちかく値上がりしていたのだな。政府の支持度合いというか首相の人気度は、立ち食いそばの値段と反比例するらしい。(独断と偏見です)
大衆の一般色である立ち食い蕎麦や牛丼の値段が安定している時は、なんだかんだ言いながら政権の支持率は高止まりする。安倍政権が長持ちしたのは、この物価に対する肌感覚が良かったせいだろう。それでも消費税を上げて、いったんズタボロになった。現政権は、この肌感覚がない。きっと重症な皮膚病にかかっている。不人気なはずだ。まさに政権交代のチャンスなのに、野党も含めみんなダメダメらしい。政治屋が劣化したときは、必ず革命が起こるものだ。維新などと名乗るエセ革命派は論外だが、動乱の季節は近いような気がする。それを立ち食いそばから嗅ぎ分けるのは、至難の業だが(笑)

別の日に大手ファミレスチェーンで朝飯を食べた。トーストにゆで卵というシンプルの極みだが、なぜか朝にトーストを食べると胃もたれするという厄介な体質なので、バターなどは使わない。いちごジャムを薄く塗ってたべる。このトーストと茹で卵とコーヒーのセットは、とても長らく380円だった。感覚的には20年以上変わらない、物価の優等生だった。
それが何と500円を超えていた。値上がりをするのに文句をつけるほど常識がないつもりはない。ただ、値上がり幅がすごい。増税メガネのやつ……………成敗してくれる。と思うくらいには八つ当たりしたくなる価格だ。
朝から物価問題でヒートアップしてもなあ、と思っていたら連続で「値上げ」にぶち当たりあれこれ腹立たしく思ってしまう。この首相は歴史の教科書に、たった1行だけ書かれるに違いない。

「書き残すべき実績は何もないが、増税めがねと憎しみをこめてののしられた凡人政治屋だった」と。

コメントを残す