街を歩く, 食べ物レポート

昼から焼き鳥

銀座で所用があったのだが、目的地を記憶違いしていてなかなか辿り着けないまま彷徨っていた。結果的に、いきなり焼き鳥屋の前に出てしまった。昼飯時には少し早いが、空腹だったこともあり、普段は夜しか行かない店に入ることにした。入り口付近には昼のメニューの掲示もあったことだし、ひとまず安心だ。

注文したのは山菜釜飯と焼き鳥のセット。釜飯代に550円足すと焼き寄り3本が追加できるという、なかなかコスパのよろしいセットだ。釜飯は注文してから炊き上げるので、その前に焼き鳥が出てくる。
普段はあまり頼まないタレの焼き鳥にしたのだが、老舗の味は濃いめで甘い。昼飯としてはご飯によく合う、タレの焼き鳥が良さそうだ。着いた席がカウンター、それも焼き台の真ん前なので手際よく焼き鳥を焼く職人の姿が粋に見える。

年季の入った釜で炊き立ての釜飯が登場する。ここまでで期待値は爆上がりというやつだ。釜飯のうまさというのは一体どこにあるのかといえば、蓋をとった瞬間の湯気にある。炊き立てご飯のうまさを思い出させる、あの湯気だ。

蓋をとってみれば、熱々の湯気と共に釜飯のうまそうな匂いがする。フンと、一息吸い込んだのち、釜飯をしゃもじでぐいっと茶碗によそい、ハフハフ言いながら一気にくらう。炊き立ての米はどうしてこんなにうまいのだろう。日本人に生まれた幸せを感じる瞬間だ。
銀座の昼飯は感動ものの美味さだった。ただ、客の半分以上が高齢者で、おまけに飯も食わずに焼き鳥で酒を飲んでいる。うーん、ランチと言いながら昼飲みできるのか、などと全く違うことに感動していた。お江戸のジジババは昼から焼き鳥屋で飲んだくれているのだなあ。

コメントを残す