
ススキノの目立つ場所に開いた商業ビルは、夜ではなく昼でも遊べるススキのシンボルになるらしい。上層階にはシネコンも入っているので、一時期ススキノから姿を消した映画館が戻ってきた。札幌は人口の割に映画館が少ないので、これはありがたいことだろう。
その商業ビルの地下になんとも言い難い空間が生まれていた。何やらローマにある某観光地のように、階段状の席に座っている人が大勢いるが。これは米国西海岸発のシアトル系珈琲店の客らしい。
屋外ではマイナス10度近い気温なので、そこにテラス席は作れないだろうことは理解できる。だから、地下スペースに人工的な「屋外階段もどき」を作ったということのようだが、なんともあやしい、胡乱すぎというか……………
おまけに暖房が入っているとは言え、そこそこ寒い。夏であれば、かなり暑い空間だと思う。ここで一服してコーヒーを飲むのは勇気がいるなあ。自己演出の場として考えると……………自分はごめんだな。

そこからエスカレーターで一段上がったところが、なんとスーパーマーケットだった。確かに、昼から遊べる街にはスーパーがあってもおかしくない。おまけにこのビルの持ち主はIYグループのはずだが、IYスーパーではないのがなんとも言い難い微妙さだった。ちなみに、北海道ではIYの撤退が粛々と進んでいる。やはり北海道民には、彼らのポリシーである「訳あって高い」という考え方、IYグループの商品政策や構成が理解できなかったのだろう。

そのビル地下から地表に出ると、冬恒例の駅前通りイルミネーションが飾り付けられている。クリスマス時期なのに雪がなく路面が出ているというのも、なかなか珍しい光景だったが、歩行者の安全のためには断然このほうが良い。

夜に見る新築ビルの姿は、なかなかにけばけばしいのだが、ススキノではこれくらい目立たないと存在が認められないからなあ。昼も頑張ると言いながら、やはり夜向けに仕上がっている感じも否定できないぞ、などと笑ってしまった。だいぶ厚化粧なビルだと思う。