
ファミリーレストランはこの3年余りで随分と変化したように思う。コロナ対応であれこれやっていたことも、この半年ですっかり時代遅れというか、無用なものになっている。
最大手スカイラークでは、客席に設置していた電源を撤去している。客数不足でリモートオフィスがわりの需要を狙ったのだろうが、今では長居されるのが迷惑だと露骨に態度を変えている、そう理解している。変わり身が早いと前向きの評価をするべきなのだろうか。
必死になって推進していたはずのテイクアウトも、今ではすっかりお荷物扱いだ。喉元過ぎればなんとやらということらしい。100年に一度のパンデミックはもう自分たちの生きている間に出会うことはない、と考える経営者が多いということだ。
失敗に学ぶのか、失敗を忘れるのか、ごちらにしても知見として会社の知財化するつもりはなさそうだ。
コロナ時代の後遺症で原材料を含むコスト上昇、あまり健全ではないインフレが起こりその対応に追われている。この混乱状態を引き起こしている原因の一つだが、あまりにお粗末という気もする。
その混乱状態の中で、ランチを中心に低価格需要を取り戻そうという、言ってみればコロナの揺り戻しみたいな対応を取り始めたのが西国ファミレスの代表、ジョイフルというのは実に「らしい」と思う。全国チェーンでは、すでにスカイラークはサイゼリヤとのランチ戦争に負けた気配が濃厚だ。というかスカイラークが戦闘放棄したとも見える。だから、低価格帯での戦闘は西日本を中心としてジョイフルVSサイゼリヤという構図になりそうだ。これは外野から見る分にはちょっと楽しみだ。

その低価格ファミレス代表ジョイフルが、朝食でも何やら怪しい企みを持っているらしい。このドリンク付きのトースト・ベーコン・野菜のモーニングセットは、大手バーガーチェーンの朝食メニューより安い。おそらく大多数の立ち食い蕎麦店よりも安い。
朝からガツンと食べたい客向けには、ランチのボリュームを超えるヘビーデューティーなメニューも用意されているが、軽くサクッと朝食をと思う客には、これで十分だろう。おまけに提供スピードがやたら早い。
朝の8時台なのに駐車場が混んでいるなと思ったが、やはり混むには理由があった。郊外型の店(周りは茶畑)でありながら客席の半分くらいが埋まっているのだから、朝食マーケットはこの先、一気に拡大するのかもしれない。某大手ハンバーガーチェーンも朝から混雑しているが、あちらは平均年齢が圧倒的に高い。というかジジババばかりだ。
ハンバーグ専門ファミレスのモーニングも盛り上がっているらしい。また視察に行こうと思うのだが、おそらくその原因は洋風・和風ファストフードが値上げをしすぎたせいだと思う。もはや牛丼屋は朝飯に使える価格帯では無くなっている。同じ値段を払うのであれば、居心地の良いファミレスの方を選ぶ客が増えたのだ。アフターコロナの時代の先駆けとして、今や、業種を超えた朝食戦争が起きそうな気配がする。