
実家のある街に新球場が建てられて、なんだか賑やかになったのかと思っていた一年だが、結局何が変わったというわけでもないらしい。唯一変わったといえば、ゲーム開催に伴って増えた迷惑駐車と、その対策で値上がりしたスーパーの駐車料金くらいだろうか。
秋晴れの気持ちの良い日だったので、普段は決していくことのない駅の反対側まで散歩してみた。昔は何もないところだったはずが今ではすっかりビル街もどきになっていた。ただし、建っているのは大きな病院とその周りにいくつかあるドラッグストアー(調剤薬局)、後は市民会館・ホールと図書館だ。商業地区ではなくこじんまりとした文京地区という感じだった。

駅の入り口から図書館に向かうまでの道が、この時期にもかかわらず花で飾られていた。人口5万人程度の地方小都市なのだが、文化レベルは高いのがわかる。(初めて知ったかも)
花のある街は文化度が高いと思い込んでいるだけかもしれないが、北の大都市でも大通公園だけは花が見事に植えられている。道路に落ちているゴミを拾う事と、道路や公園に花を植えることは、街の美観を高める意味で同じ価値があると思うのだが。

しかし、その文化レベルを高く評価した駅前に、実は当然存在するべき喫茶店やレストランが存在しない。これは実に残念だ。駅前のローターリー周辺をうろうろしてみて、ようやく見つけた喫茶店は長期休業中だった。

駅の反対側にはスーパーと焼き鳥屋がある。ただ、コンビニもなければラーメン屋もない。高い文化レベルも大事だが、ラーメン屋は街の必需品だと思うのだ。多分、駅前ではなく、自動車で移動した何処かに喫茶店や食堂やラーメン屋やその他諸々が存在しているはずだが、散歩で行ける場所ではなさそうだ。地方都市の現実は、こんなものなのですね。