街を歩く

図書館に行った

何年かぶりに地元の町にある図書館、それも本館に行ってみた。普段は自宅近くの分館で済ませているから、本館に行くのは5年ぶりくらいだろうか。最近読んだ本のモデルが、この図書館であるとのことで、なんとなく懐かしくなった。図書館本館はそれなりに大規模な建物だが、蔵書というか展示棚をみると意外と置いてある本が少ない印象がある。
というのも、図書館には分館がたくさんあり、そこに本が分散されているからだろう。今ではネットで全図書館の本を一度に検索できる。その上で、借り出し請求をすれば、図書館間で移動をしてくれるので、多少時間がかかっても本を借り出すのに問題はない。分散型の図書館だと言われれば、まさに時代にあった感がある。ついでに本の返却には、一部のコンビニも使える。
おまけに、隣の町の図書館とも連携が取れているので、一枚の図書カードで隣町で本を借りすこともできる。ありがたいことだ。

図書館の入り口に子供向けイベントの告知があった。書かれているのが全部ひらがなというので妙に感心してしまう。図書館の最大の顧客?は、間違いなく字を覚え始めたばかりの小さな子供で、その時期に本を読む楽しみを覚えれば一生本好きな人になる。図書館にとっては、重要顧客の育成と早期囲い込みを図る重要戦略だろう。
自分の読書体験を思えば、幼児期に大量の本に囲まれているのが本好きになる最良のきっかけだろうと思う。今では、幼児期からスマホやゲームを覚えたりするので、幼児期でも遊び時間の取り合いが起こる。すると、本を読む時間とゲームをする時間のバーター問題が考えられるし、どうも本を読むよりゲームをする方が即時的な面白さで優っているような気がする。
そうすると幼児期に読書の楽しみを覚えてもらうには、対面式の読み聞かせ、つまりライブメディアとしての読書体験が有効だろう。そんな仕事であればボランティアで参加してみようかなと、これまでとは全く違う視点で図書館をとらえることになった。
図書館のお仕事を描くコミックは、少なくとも個人的には、影響の大きい名作だったのだな。書店でもお勧め本扱いになっているらしい。

「税金で買った本」  良書です。

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