
いつもの「満洲」に冷やし中華を食べに行った。前回は、あまりの混雑ぶりに冷やし中華を食べ損ねたので、ちょっと期待して昼のピークをずらした時間に行った。出てきた料理を見て、あれっと思ったのは、あまりに色気がないビジュアルだからだ。冷やし中華の彩りの良さには、味噌ラーメンなどとは比べ物にならない華やかさがあるはずだ。が、これは何だか妙に色褪せてみえる。
おそらく、紅生姜とカラシ、つまり赤と黄色が別皿になっているからだろう。味は期待通りの「普通に美味しい」冷やし中華だったから、全く文句のつけようはない。
色彩、特に赤は大事だなと改めて思う。真ん中にプチトマトの半分に切ったものでも乗っていれば良いのだろうか。そう言えば、昔の冷やし中華にはさくらんぼ(缶詰)が乗っていたような気がする。
ちなみに、満州の冷やし中華は安っぽいハムの細切りではなく、チャーシュー細切りが乗っているので、商品自体のグレードは高いのだよね。
この値上げの時期に、あれこれと開発してくる新商品は、やはり値段も上げるが品位も上げるという方向になるようだ。しかし、個人的には、冷やし中華の載せるのはゆで卵ではなく細切りの卵焼きにして欲しいのだがなあ。

その冷やし中華を食べた帰りに、コロナ前にはたまに行っていた寿司居酒屋の看板が変わっているのに気がついた。駅の反対側にある店が小ぶりなため、いつでも満席になる繁盛店だった。そのため、駅のこちら側に大きめな店を新設したはずだが、どうもコロナの時期と重なり苦戦をしていたのは間違いない。
代替わりをしたのかと、気になって調べてみたら、どうも同じ会社の中で新しいブランドを試すことにして改装をしたらしい。刺身と天ぷらを押し出した「新業態」のようだが、よくよく考えると寿司居酒屋も寿司ともつ鍋を推しにしていたから、ちょっと変わったスタイルという意味では同系列と言えそうだ。
今度、一度試しに行ってみようと思うが、この熱暑の中で天ぷらはちょっと気が重い。少し涼しくなってからにしようか。
コロナからの復調が進んでいることが、自宅近くでも見えてくるのだから、これはやはり世の中が随分と常態に戻ってきた証明なのだな。