
いつも行くチェーン焼き鳥屋が、コロナの後で値上げをした。それは、仕方がないことなので諦める。単品の値上げ率は10-20%くらいだろう。金額的には、一串20-30円くらいの値上げが多い。目くじらを立てるほどのことでもないが、平成時代を生きて来たオヤジ族には、それが不満のようだ。
どうも最近、同年輩の友人たちと飲むとその手の愚痴が多い。この2-3ヶ月に会った年配の友人たちに共通する、インフレ、値上げへの不満だ。平成30年間の値上げしない経済に慣れてしまったせいだろうと思うが………
元々口数が多いと思っていた人間ほど、愚痴をこぼすのが多いようだ。たまに会うとお互いに話題が少ないせいか、お天気の話をするように値上がりした物価の話をするのかもしれない。ただ、話していて面白い話題でもない。
値上がりよりも残念だったのは、この店で特殊な位置を占めていた「締めのパフェ」が、リニューアルされてしまったことだ。もちろん値上げもしている感じがする。この辺りは記憶モードなのでなんとも言えない不正確さだが、人の値段感覚はこの程度の曖昧記憶で作られているのでヨシとしよう。焼き鳥の味は記憶通りのような気がしたが。

「道民の醤油」と書かれた醤油を見て、ちょっと感動した。コロナの前からもこの醤油だったが、コロナであれこれ食品業界も変わっているので、醤油屋も健全に商売が続いているのは喜ばしい。しかし、この醤油は、当たり前だが北海道外では見たことがない。一度、土産に買ってみようとスーパーで探したこともあるが、見つからなかった。
日本全国どこの地域でもそうだが、地域ラブは旺盛な人が多いので、県産品とか県内製品とかの人気があるようだ。北海道産、と書かれた商品もよく見かけるが「道民」という形容詞は見た記憶がない。
他府県で「県民」「府民」の醤油とか味噌とかソースなどがあるかどうかは知らない。〇〇の味とか〇〇の伝統という表記はよく見かけるが、「県民の味」と書かれた商品は記憶にない。
だから「道民」というのはなかなかインパクトがある言葉だ。「道民の醤油」を使用する、この焼き鳥チェーンもやはり北海道ラブな経営者がいるのだろうなあ。
ちなみに、お江戸では水道水をペットボトルに詰めた水を売っていた。なんとも言い難い商品だが、東京都水道局が販売していたものだ。その名前が「東京水」で、「都民の水」ではなかった。オリンピック目当ての商品だったらしく、すでに販売は終了している。今でも売っていれば、残念系な土産物として人気がでたかもしれない。https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/press/h29/press171110-01.html