街を歩く

インバウンドもどき 復活中??

昭和の中期、外国人プロレスラーがリングに上がる時に来ていたような「お言葉」が書かれている
さすがに魚の名前のシャツは着ていなかったともうが

確か去年まではマスクコーナーがあった場所だった。驚安の殿堂の店舗で、入り口の周りはその時々のトレンドが現れる「今の日本」的ポイントだ。この時期であれば、暑さ対策グッズがずらっと並びそうなものだが、目に入ってきたのは「デザイン的にこれはどうよ………」と言いたくなる、ド派手なTシャツだった。
高知の帯屋町商店街の一角で、高知弁で書かれた「おもしろご当地語」のTシャツが売られている。観光グッズなのだと思うが、キャラクター商品的な扱いにもなっているようで、高知の住民も買っているようだ。(ただし、用途は自分で使うのではなく県外人へのギフトだと思うのだが)
このTシャツ群は見ればわかる通り、漢字がデザインとして使われている。書体は様々だが、達筆という感じはしない。これくらいのレベルで良いのであれば、自分でもかけそうだ、と思うくらいの「並の書き手」の字だ。
観光地である北の街に「こういう需要」が戻ってきたのだとわかる。一度、自宅近くにある驚安の殿堂店にも行って同じものがあるか確認してみよう。自宅近くは、観光とは全く無縁の場所だから、もしそこにも「ヘタウマ漢字のシャツ」が売っていれば、観光客相手ではなく今年の夏のトレンドと考えることにする。

もう一つ気になったのが、この漢字Tシャツの脇でこっそり置かれていたJapanエコバッグという代物で、デザインは赤青白とド派手なJapanナショナルカラーを使ったそれっぽいものだ。
ただ、気になったのはそこではなく「エコバッグ」と書かれていることだ。カタカナが読める人を対象にしている商品なのだろうか。それとも、販売対象不明のまま怪しげな商品として売るつもりなのだろうか。相変わらずこの店の販売意図は面白い、というか意味不明のまま放置されているのがよい。
こんな不思議な体験ができるから、驚安の殿堂は人気があるのかもしれない。個人的には、安売りといえるほど安くない商品が多いと思うが、お宝探し(今すぐ必要ではないが、自分にとって響いてくるもの)の店としては、優秀過ぎるくらいだ。遊び心がある店が全国展開出来るというのはすごいことだといつも感心する。

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