
バーガーキングが定例の二個で500円キャンペーンを始めているのを見つけて思わず二個買いしてしまった。つい先日にバーガーを食べたばかりなので、まさに衝動買いだった。バーガーを二個食べるとちょっと胃に持たれるので、昼に一個、3時のおやつに一個を食すことにした。これぞまさに朝三暮四の典型みたいな自己欺瞞なのだが。それでもお腹の調子を保つには必要な知恵だ(笑)
今回は三種類、チキンバーガー、チーズバーガー、BBQバーガーの中から二個選ぶ仕組みなのだが、BBQを二個注文した。BBQソースは日本市場であまり人気がない。(自分の過去の経験からしても、不人気だという記憶しかない)
が、個人的にはアメリカの食べ物では最良の調味料だと思っているので、BBQ味の商品が発売されると何も考えずに注文してしまう。
バーガーチェーンでも度々BBQ味に挑戦しているが、定番化されることは極めて稀で、あのMマークのブランドでも、その壁は厚いようだ。BBQソース+ベーコンという組み合わせは、アメリカ人にとってのとんこつラーメンに厚切りチャーシュー的なものではないかと思う。それくらいポピュラーな味なのだがなあ。
だから、アメリカではキャンペーン商品としてハズレがない、ブランドを超えた絶対定番みたいなものだと理解している。それが日本で不人気なのは、あの甘塩っぱい味が照り焼きソースの変形のようにとらえられてしまうからではないか。
日本の燻製味商品としては、秋田のいぶりがっこや、北海道でいえばホッケの燻製などが庶民的な食べ物だが、確かに燻製味の商品はあまり一般的ではないし人気も高いとはいえない。おまけに、最も一般的な燻製商品であるベーコンすら、日本製ベーコンは煙の香りがほのかに香る程度で、あれはベーコンとはいえないだろうというシロモノに変化している。本格的に煙の香りが強いベーコンは、肉加工専門店で100gあたり1000円くらい支払わなければ買えない超高級品だ。
BBQフレーバーとは、照り焼き味の燻製風味というような誤解を招いている気がする。この話を誰かにしても、お前の味の好みは変わっているからなと言われておしまいになるのがいつもの事だが、本格的ベーコンを挟んだBBQソースでしたてたバーガーを一度食べてみろよと、声を大にして言いたい。おまけに、その時はポール・ニューマン社特製のBBQ ソースをたっぷりかけて食べてみろよと、絶叫したくなるのだが。
アメリカ人がよくやる裏庭でのBBQパーティーで、最大のご馳走は炭火で炙った肉厚のパティをBBQソースでしたてたバーガーで食べる事だ、と確信しているので、このうまさを体験してもらいたいものだ。
などとあれこれ思いながら、BBQ味のバーガーをいつの間にか二個とも平らげていた。怒りに任せて食べると(勝手な思い込みですが)、バーガー二個は瞬殺だった。が、そのあとは胃もたれがすごかったのですよね。
それでも、また食べたくなるのだから、BBQソースバーガーは魔性の食べ物だなあ。