

写真を見返していたら、やたら気になるのが、この金沢駅にあるパン屋で撮った「うずまき黒胡麻バナナクリームパン」だった。このパンは一言で言うと、とても旨い。また食べたいと思うが、金沢にあるパン屋だしおまけに季節限定(秋)のものだった。ひょっとすると2度と食べることはできないのかもしれない。写真を見るたびに残念に思う。人と人との出会いは一期一会だが、食べ物も一期一会なのだ。
ということで思い立ち、自分の行動範囲にあるパン屋で、また食べたくなる素敵なメロンパンを探してみようかと活動開始することにした。

埼玉県を中心い急速に店舗数を伸ばしているパン屋が自宅近くに開店したのは去年の暮れのことだが、今では朝から女性客が押し寄せる人気店になった。その来店者が9割女性客というジェンダー的に偏っている(笑)人気店にメロンパンを探しに行ってみた。

代わりメロンパンは「塩パン」の上にビスケット生地がかかったもので、形もよく見ればなるほど塩パンだ。まるではなく、貝殻的な縦に伸びたフォルムだ。ビスケットがかかっているので、甘さを感じるが塩パン生地とのバランスがなかなか微妙だ。確かにこれは代わりメロンパンと言ってもいいが、期待している方向ではない。
ただ、小ぶりのメロンパンを食べたい人には向いていると思う。もちろん味は良い。

サクサク生地のメロンパンということで、変化系メロンパンではない。人気店だけあり、普通のメロンパンは作りたくないというあたりの意気込みが感じられる。手作り感が溢れる形をしているが、これも進化系とはいえそうもない。商品バラエティーが多い店でも意外とメロンパンとかあんぱんとかの絶対定番では冒険をしないものらしい。
そう考えると秩父ベーカリーは随分と冒険をしている店だったなあと思い出してしまった。

変わりメロンパンは見つからなかったが、最近あちこちで見かけるようになったクラップフェン(ドイツの揚げパンみたいなもの)が山積みされていた。この外はカリカリで、中の生地はもちっとしている甘いパン(菓子?)がすっかり気に入ってしまった。
メロンパンを探しているうちに、あれこれ美味しいパンをついで買いするのもなかなか楽しい。次はどこのパン屋に行こうかな。