
久しぶりにデイキャンプというかバーベキューをしてきた。当然、ソロではないので焚き火でちびちび魚を焼くという雰囲気ではない。物置に放置していた未使用のバーベキューグリルを取り出してのパーティーモードだ。
しばらくお手軽炭焼きくらいしかやっていなかったが、今回はあれこれ道具を取り出してきた。まずは、バーベキュー用の金串だが雰囲気を盛り上げる重要グッズだ。この金串にエビを刺して焼くと、いかにもバーベキューらしくなる。
もう一つの名脇役がフランクフルトソーセージで、これも串に刺して焼けば、バーベキュー気分が一気に盛り上がる。みんな大好き、ソーセージだ。周りに並べているアルミフォイル包みの中は、かぼちゃとさつまいもで、さつまいもは地元埼玉産のベニはるかを選んだ。焼き芋にしやすいよう小ぶりのものを買ったのが正解で、肉よりも芋の人気が高いという、バーベキューあるある通りになった。
ちなみに、金串に肉と野菜(ピーマンやコーンなどの彩り重視野菜)を交互に刺して焼くビジュアルがバーベキュー風景の定番だが、あれは間違いだ(個人的見解ですが)と思っている。肉と野菜の焼く時間には差があるので、玉ねぎに火が通る時はすでに肉が焦げているとか、肉が焼けたのにコーンは生だった、ということになる。金串を使うのであれば、異種混合戦ではなく、ストロングスタイルの肉だけ、野菜だけという構成にするべきだ。
昔は、子供の料理遊び対策として、ししゃもやサンマを用意していた。トングを使い小魚を焼くのは、子供達の好奇心と大人の仕事をやりたい気分を満足させる。まあ、大人の遊びに混じりたがるのは子供の常なので、ファミリー・バーベキューはそこも計算に入れて食材準備をしたい。今回は子供なしなので、食い気重視で食材を選んだ。
正味2時間くらいのお手軽バーベキューだったが、この後は鳥もも肉を一枚焼きして岩塩で食べたり、厚切りステーキをバーベキュー用スパイスで味付けして平らげた。締めは、これまた便利な100均グッズ、シリコンシートを使って焼きそばを作った。ペラペラなシリコンシートは熱をよく通すので、思いのほか簡単に焼きそばが作れる。最後に、焼きバナナと焼き芋がデザートで無事終了。おまけに、ノンアル・パーティーだったので夕方には家に帰っていた。実に健全な1日だ。
ただ、今回の場所は公営の公園内広場で、20組限定予約制だったから、今日はバーベキューをしようと思い立っても予約がとれない可能性もある。それさえ承知であれば、公園バーベキューはお手軽でお安い娯楽だろう。ささやかな休日の楽しみを満喫したのだが。ちょっとした事件も起こっていた。
会場内を見渡すとあれっと思うほどの重装備ファミリーが多く、設営と撤収にそれぞれ2時間くらいかかりそうな「野営地」に仕立てているグループが目立った。グランピング気取りなのかとも思うが、グランピングは自分で何もしないのが良いので、自分でテーブルを運んだり荷物を搬入したりするのはグランピングではないだろう。
そんな重装備グループに限って、いい歳をした大人(ジジイ)たちが、子供もいるファミリーで混み合っている場内でキャッチボールを始める。おまけに下手くそすぎて暴投とエラーの連続だ。当然、暴投玉は人のいるところに飛んでいく。子供の悪ふざけは見逃せるが、常識ない大人の姿は目に余る。道徳的欠陥品な高齢者が多いのは困ったものだ。
バーバキューグリルの下に暴投した球が転がってきたので、全力で投げ返してやろうかと思ったが(元球技系運動部にいたので投げるのは自信がある)、放置しておいた。あやまりの一言もないまま、コソコソとボールを持って帰って行った白髪ジジイを見ながら。こんな奴にはなりたくないと思いましたよ。休日バーベキュー事件の最大の感想であります。