街を歩く

夜のフライトとキャンプ

翼端灯だけ見るとUFO的にもみえる

自宅からほど近い公営キャンプ場は工業団地の中にあるため、田舎の割になかなか騒音がひどい。おまけに空自の入間基地、米軍の横田基地で離発着する軍用飛行機の航路下にあるようで、日暮れ時になると定時運行(訓練)しているらしい飛行機が連続して着陸してくる。向かう方向で、ああこれは入間基地だから空自のC3かあ、とか。こちらは横田に行く米軍の輸送機ギャラクシーかな、などと空を見上げて確認をしたりする。ただ、夕方遅くの時間であれば、機影がよくわからないこともあり、おまけにエンジン音で聞き分けるほど軍用機の知見があるわけでもない。
ただ、数年前におきた北朝鮮発の弾道ミサイル騒動の時は、ずいぶん耳慣れないエンジン音の飛行機が、それも定時以外の時にやたらと飛んでいた。いわゆるミリオタ(軍事オタク)で空専門の方がいれば、機種と発着頻度から、防衛情報を抽出することなど簡単なんだろうなあ、と思っていた。ちなみに、入間基地の滑走路周りは厳重にフェンスがめぐらされているのだが、フェンス脇で写真は撮り放題だし、防衛情報の秘匿などという言葉は……………ということだろう。キャンプをしながら航空情報を入手する某国スパイがいるのかどうかだが、ありそうもない設定のような気がする。

20年以上前に100均で買った鉄製フライパンは今でも現役

そんな軍用機の轟音の下、晩飯作りを始めた。骨付き鶏もも肉を焚き火で焼こうと思っていたが、怠け心に負けてしまい、唐揚げ用のもも肉を買ってきた。これをニンニクを炒めたオリーブオイルで焼くことにした。まずニンニクを炒める。その匂いは屋外で嗅ぐとなかなか空腹感をそそる。ニンニクが茶色くなる頃に、そこに皮を下にして鶏肉を投入する。すぐに火を弱めて、あとはじっくり火を通していく。味付けは塩コショウだけ。皮が焼けたら、ひっくり返してしばらく放置する。本を読みながら時々表面の焦げ具合を見る程度の手抜きモードだ。

このナイフは大量生産の工場製品なので、刃のタッチアップも含めてあれこれ手間がかかるが、そこが良いところだ

焼き上がったら鶏肉を取り出し、残った脂の中に玉ねぎを放り込む。適当に炒めて、上からポン酢と醤油をかけたものが唯一の付け合わせ兼ソースだ。雑誌のおまけでついていた竹の集成材で出来たまな板兼皿に乗せる。同じブランドのナイフがお気に入りなので、並べて写真を撮ってみた。鶏肉を切り分けるのには、このナイフを使った。ちょっとだけワイルドな気分になる。

鶏肉を食べ終わった頃には、すっかり夜になっていた。焚き火を始める時間だ。今回は自宅にある猫の額ほどの庭で、冬の間に枝落としをして乾燥させていた枯れ枝を燃やしてみた。程よく湿気が抜けていたのでよく燃えた。枯れ枝は市のゴミ回収に出しても良いのだが、こうして焚き火に使うと、なんとなくリサイクル的な気分になる。ごみの減量にはなったはずだが、カーボンニュートラルと威張れるほどのことではない。せいぜい感覚的な有効活用レベルだ。
まあ、それでもお手軽で手抜きなソロキャンプで、一つくらいは良いことしてみたよ、という気になる。この日はキャンプ場使用料を抜くと、食費800円(夕食朝食二食分)で遊べたことになる。環境にやさしいかどうかは別にして、お財布に優しいアクティビティでありました。

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