
しばらく行っていなかったサイゼリヤでハンバーグを食べたくなり、ノコノコと昼過ぎに出掛けてみた。半年前や一年前と比べると、店内がとてつもなく賑やかになっている。春休みに入ったせいか、明らかに高校生と見える集団が多い。
一時期はジジババの姿が消滅していたが、ジジババ率も急上昇で高校生とジジババ集団の二大勢力は完全復活だった。
お値段が多少上がっているはずだが、この二大集団にとって来店頻度を下げるほどのマイナス効果にはなっていないようだ。面白いのは、ランチセット500円を注文している客が少ないように見えることだ。個人的にはランチセットの合挽ハンバーグが結構好みなので、ついついハンバーグセットを頼んでしまう。ランチ以外では提供されていなかいトマトソースも好きだったのだが、ランチメニューから消えてしまったようだ。残念。
レギュラーのハンバーグについてくる目玉焼きをソースにつけて食べると、ああ、サイゼリヤに来たなという感じがする。デミグラソースがかかったハンバーグより、この焼き肉のたれ的なつけソースが好みで、おまけにお値段400円なのだから、サイゼリヤの値上げということ自体に気が付かない客も多いのではないか。
ハンバーグの最後ひとかけらにホットソースをかけて食べた。サイゼリヤで最近の「推し」であるセルフ味変は、ある意味レストランのキモである「ソースこそ我がレストランの伝統」みたいな感覚を放棄するものだが、お好きなように召し上がれという余裕と開き直りと解釈している。

おいしくハンバーグを食べている時に気がついたのだが、冷凍でドリアがテイクアウトできるようだ。おまけに、一個から注文できる。レンジアップで調理できるようだし、これはスーパーやコンビニの冷凍食品よりはるかにレベルが高い気がする。
他のファミレスで販売されている冷凍食品は、業務用サイズと言いたくなる〇〇20個入りみたいなもので、全く購入する気にならない。あるいは、一食サイズだがなんとひとつ1000円みたいなトンデモ価格をつけているものもある。
テイクアウト商売を舐めきっているとしか思えない「塩対応」ばかりだが、このサイゼリヤの一押し人気なドリアを個食で、それもこの値段で提供するというのは、実に戦略的な実験ではないかななどと思った。辛味チキン20個入り1000円みたいな売り方をしていたのを反省した(?)のだろうか。この先のラインナップが楽しみだ。
相変わらずサイゼリヤは面白いことをやる。個人的には「おいしい」より「面白い」が気になる不思議なチェーンなのだよね。