
埼玉名物は数多くある(はずだ)が、自信を持ってお勧めするのが「シャクシ菜」で、説明は写真に書いてある通り。(だと思います)

いわゆる古漬けになった発酵食品としてのしゃくし菜漬けが大好物だが、しばらく見ない間にシャクシ菜スピンアウト諸品が大量にできていた。おそらく、コロナによる観光産業壊滅に危機感を覚えた関連業種の方々が、頑張って新商品投入をされたのではないかと推測している。自宅近くの元・百貨店でも食料品売り場に秩父産品コーナーがあるので、そこに行けば買えるかと思ったが、残念ながらこのスピンアウト商品群はまだ新興勢力らしく、秩父に行かなければ買えないらしい。
とりあえずまた秩父に遊びにいく口実にはなるので、それはそれで良しとしよう。

すでに全国区になった感のある「高菜漬け」製品では、和歌山のめはり寿司が好物だ。それと共に熊本のごま油炒めが漬物加工品として秀逸だと思っている。その高菜漬け油炒めの変形(コピー?)がしゃくし菜油炒めだが、個人の好みを言うとこちらの方がうまいと思う。埼玉・秩父贔屓ということではなく、発酵食品として、漬物としての完成度もあるが、加工品としての仕上げ方が上手いのだと思う。あれこれ調味料が入っているせいでもあるが………加工食品だしなあ。
ただし、高菜の油炒めもスーパーで並んでいるものではなく、九州に行って現地生産(ローカル品)を買えば、また違う味わいがあるのも間違いない。近いうちに銀座のアンテナショップに行って仕入れたものと食べ比べをしてみようか。
菜葉の漬物としてシャクシ菜・高菜漬け以外に思い浮かぶのは、超有名な長野の野沢菜だ。ただ、これもさまざまなアレンジ品が売られているが、ごく普通の家庭で作られているもの食べた時が一番うまかったような気がする。諏訪の蕎麦屋で出てきた自家製野沢菜漬けもうまかった。だから、秩父のシャクシ菜も秩父の家庭でつけられたものを食してみたいものだなあ、などと思うのでありますよ。